Home > 反戦歌史抄 Archive

反戦歌史抄 Archive

タコ八の歌


  ♪ 世の中は 星に碇にヤミに顔
  ♪ 官に尾を振る ボテやくざ
  ♪ 真正面じゃ末成りネエ 青瓢箪
  ♪ 水で膨れて 死ぬばかり サノサ


昼飯を食っていると玄関に誰か来た。
おっ母さんが出て何か話している。

選挙の事前運動だという。
連立内閣を構成するカルトだ。
年寄りに声をかけ、候補者や政党の名前を書く練習をさせて、車で投票所へ連れて行く。

それが生きがいなんだろう。
いい迷惑だ。
そのせいで日本はどんどん悪くなっていく。
お前ら70年代は平和勢力じゃなかったのか。

今度は「国際貢献」の名の下に、教え子を再び戦場へ、か?
手榴弾を渡し、毒入りの握り飯を配っておいて、それで住民は勝手に自殺したというのか?

昼飯がまずくなった。

まるで岸や東條の亡霊がいるかのようだが、そんなはずはない。
それだけが自慢の、単なるマゴだ。
そんなものを他人様に押し付けるでない。

「生きて虜囚の辱を受けず」

 →戦陣訓

 →軍歌

 →戦時中の替え歌


  ♪ きのう召された タコ八が
  ♪ 弾丸に撃たれて 名誉の戦死
  ♪ タコの遺骨は いつ還る ?
  ♪ 骨が無いから 帰れない
  ♪ タコのかあちゃん 悲しかろ


BlogPet 9条を殺すな!


幻泉館 リンク用バナー

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

万国の兵士 反戦歌史抄 #2

湾岸戦争時に、テレビはゲーム画面のような映像を流し続けた。
きれいな戦争?
そんなものあるはずがない。
殺され、傷つき、苦しみながら死んでいく人の姿を隠すのに、テレビは大きな役割を果たしていた。

抽象化された無関係な死を、どこまで生身の人間の手元に取り戻すことができるのか。

「9.11」はニューヨーク市民の眼前で行われた大量殺戮だった。
イラク侵略には説得力があるように思わせてしまった。
ところが、戦地から帰ってきた遺体に、ベトナム戦争の記憶がよみがえる。
なぜ合州国の市民が海外で戦死しなければならないのか。
生身の人間の戦死によって、やっと具体的な死が身近に帰ってきたのだ。

「世界人類が平和でありますように」

自分とは無関係なところで、いくらでも祈ることができる。
それではこの戦争は止められない。
名指しでブッシュを罵倒し、コケにして、笑いとばすことによって、戦争を止めるのだ。
誰かに語りかけるのではない、君に言ってるんだ。

私が中学生の時に買ったドノバンのベスト盤に「ユニバーサル・ソルジャー(Universal Soldier)」という曲が入っていた。
ずっとドノバンが作った歌だと思いこんでいたが、これは「サークル・ゲーム(The Circle Game)」をヒットさせたバフィー・セントメリーが作った曲である。
そういえば、アグネス・チャンのデビュー曲は「サークル・ゲーム」ではなかっただろうか。

固有名詞が並ぶ。
中学生の僕は、「Japan」が出てきて嬉しかったのだ。
万国の兵士たちは、自分たちがそうすれば戦争が終わるのだと思って、戦う。

 ♪ And he's fighting for Canada,
 ♪ he's fighting for France,
 ♪ he's fighting for the USA,
 ♪ and he's fighting for the Russians
 ♪ and he's fighting for Japan,
 ♪ and he thinks we'll put an end to war this way

具体的にいろいろな宗教の名前を挙げているのだと思いこんでいたが、意外なことにイスラム教徒は出てこない。

 ♪ He's a Catholic, a Hindu, an atheist, a Jain,
 ♪ a Buddhist and a Baptist and a Jew
 ♪ and he knows he shouldn't kill
 ♪ and he knows he always will
 ♪ kill you for me my friend and me for you

 →UNIVERSAL SOLDIER

----------------------------------------------
I wrote "Universal Soldier" in the basement of The Purple Onion coffee house in Toronto in the early sixties. It's about individual responsibility for war and how the old feudal thinking kills us all. Donovan had a hit with it in 1965.

「ユニバーサル・ソルジャー」は60年代初めに、トロントにあるコーヒーハウス、パープル・オニオンの地下で書きました。戦争に対する個人の責任と、古くさい封建的な考え方が私たちみんなをどうやって殺すかということに関する歌です。1965年にドノバンがヒットさせました。
----------------------------------------------

Buffy Sainte-Marie sings "Universal Soldier" (Live, 1970)

Donovan- Universal soldier

 ♪ He's the universal soldier and he
 ♪ really is to blame
 ♪ His orders come from far away no more
 ♪ They come from him, and you, and me
 ♪ and brothers can't you see
 ♪ this is not the way we put an end to war.

どんな英雄も、兵士たちがいなければ戦争を続けることができない。
兵士よ、銃を捨てて逃げろ。
それが本当に戦争を止める方法なのだ。

僕がドノバンの歌うこの曲を繰り返し聴いたのは、1971年のことだったろう。
それはとても自然な言葉だと思った。


 Universal Soldier

BlogPet 9条を殺すな!


www.iraqbodycount.orgwww.iraqbodycount.org
www.iraqbodycount.org

幻泉館 リンク用バナー

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

戦争と生きる 反戦歌史抄 #1

また頭の中のメモをまとめておこう。
ニール・ヤングのアルバムを聴きながらそう思った。

反戦歌。
私の場合、今の日本ではソウルフラワー以外に思い浮かばない。
今こそ必要なのにな。

どこかからかっぱらってきたものに商標付けて高く売るのがアーティスト様か。
社団法人日本音楽著作権協会JASRACはあんたたちの味方なんだろう。
ニール・ヤングは放送禁止措置を考慮して、まずネットで全曲を公開したんだぞ。

反戦歌の歴史を語るなら、まず今のことだ。
今、自分がいるところ。
そこから話は始まる。

残念なことに安倍首相の嘘をではなくて、ブッシュ大統領の嘘を告発するアルバムからだ。
2006年、60歳だったニール・ヤングが発表した『戦争と生きる(Living With War)』。

 →Neil Young - Living With War [全歌詞&日本語訳詞]

 →Living With War Today [neilyoung.com]

 →MySpace - Neil Young

 →Neil Young Lyrics - “Living With War”

自身のアコースティック・リバイバルとも言うべき2005年の"Prairie Wind"。
懐かしい生音と肉声が中心となったこのアルバムは、ニール・ヤングの傑作となるのかと思った。
ところがそれから半年ほど経って、反ブッシュを全面に押し出した反戦アルバムを発表した。
ブッシュのインチキ演説を引用して、嘘をつくなと呼びかける、この真剣さと滑稽さ。
これはおもしろい。

年末には、DVDと原音バージョンをセットにした限定セットも出たようだ。

 Neil Young / Living with War (w/DVD) (CD)

Living with War
1. After the Garden
2. Living With War
3. The Restless Consumer
4. Shock and Awe
5. Families
6. Flags of Freedom
7. Let's Impeach the President
8. Lookin' for a Leader
9. Roger and Out
10. America the Beautiful


以前にも書いたが、「自由の旗(Flags Of Freedom)」はボブ・ディラン「風に吹かれて(Blowin' in the Wind)」へのアンサー・ソングだ。

 →幻泉館日録:自由の旗

----------------------------------------------
 ♪ Today's the day our younger son
 ♪ Is going off to war

   今日は私たちの下の息子が
   戦場に行く日
----------------------------------------------

出征兵士を見送るために、大通りには旗がはためている。
風に吹かれて。
それは自由の旗。

----------------------------------------------
 ♪ Sister has her headphones on
 ♪ She hears the music blasting
 ♪ She sees her brother marchin' by
 ♪ Their bond is everlasting
 ♪ Listening to Bob Dylan singin' in 1963
 ♪ Watching the flags of freedom flyin'

   妹はヘッドフォンを耳に
   音楽を大音量で聴いている
   兄が行進していくのが見える
   二人の絆は永遠だ
   1963年にボブ・ディランが歌っているのを聴きながら
   自由の旗がはためくのを眺めている
----------------------------------------------

愚かな戦争のために、兄は死ぬのだろう。
自由の旗のために死ぬのだろう。
アメリカ合州国の国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」は、繰り返して歌う。

----------------------------------------------
 ♪ And the star-spangled banner in triumph shall wave
 ♪ O'er the land of the free and the home of the brave!

   そして星を散りばめた揚々たる旗よ、たなびけ
   自由なる大地と、勇者の故郷の上に
----------------------------------------------

星条旗は自由の旗のはずなのだ。
だが、実際はブッシュの嘘で固められたインチキな「自由の旗」だ。
「不安な消費者(The Restless Consumer)」の中でニール・ヤングは歌う。

----------------------------------------------
 ♪ Don't want no damned Jihad

   聖戦なんて要らない
----------------------------------------------

ニール・ヤングの歌では、風に吹かれているのはいつまでも戦争を続けるアメリカ合州国の国旗だった。
湾岸戦争の際に「風に吹かれて」を歌った時、彼の心の中には星条旗がたなびいていたのだろう。

この項続く。

BlogPet 9条を殺すな!


www.iraqbodycount.orgwww.iraqbodycount.org
www.iraqbodycount.org

幻泉館 リンク用バナー

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

Index of all entries

Home > 反戦歌史抄 Archive

Search
Feeds

Return to page top