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CSで録画しておいた「フォークジャンボリー2002」を見る。
2002年8月29日東京五反田ゆうぽーと簡易保険ホール。
番組冒頭で名前の挙がる4人は、小室等さん、高田渡さん、尾崎亜美さん、南こうせつさん。
小室等さんがメインのようで、娘のこむろゆいさんとのトークでステージが進行していきます。
最初に小室さんで、TVドラマ『木枯らし紋次郎』のテーマソングだった「誰かが風の中で」。
おお、右側で佐久間順平さんがギターを弾いています。
次に及川恒平さんと四角佳子さんがステージに出て、まるで六文銭のようにで「面影橋」。
こんな大勢の観客の前で歌うのは30年ぶりだと、おケイさんが緊張しています。
楽団六文銭のメンバーである順平さんはそのまま演奏を続けます。
トークゲストで斎藤晴彦さんが出てきて歌ったり、坂田明さんが出てきて演奏したり、なかなか楽しいステージです。
が、詳細は置いておき、とにかく渡さんのステージですわ。
紹介されて渡さんが椅子に腰をおろし、足元のペットボトルから水を飲みます。
「酒じゃないの?」と、野次が飛びます。
ひと呼吸おいて、「そんな中途半端なものは、飲まないんだ、ねえ、もう」。
「うちが三鷹の方にありますもんでね、今日こちらにやってくる時は一苦労でしたね。
うちを出た時は11時半でありましたね。
11時半で、井の頭線に乗るために、15分ぐらい歩きます。
歩いて、暑いなと思いましてね。
行きつけの焼き鳥屋がちょうど12時にやってるの。
そこで暑いからね、ビールでも飲んでかなきゃ。
五反田まではまともに行けそうもないなと。
だんだん冷えきってくると、だんだん行くのが嫌になっちゃって。
別に他にもたくさんいるんだからいいんじゃないかって。
「それでもまあ、こっちまで来てね。
五反田などというところは、もう人が住んでるという感じじゃなくて、行ったこともないもんですからね。
あんまりいいものを持っていません。
五反田などというものはなくなってしまえなどと思っていたりもしまして。
好き勝手言ってますが。
「では、トンネルの唄というのをやります。」
渡さんの弾き語りに、順平さんがマンドリンで伴奏をつけています。
渡さんのギターは12フレットまでしかフレットが打っていないという、奇妙なもの。
ヤマハの特注品だったかな。
「トンネルの唄」が終わると、客席から声がかかります。
「珈琲不演唱(コーヒーブルース)」
「え?、そいういうのは、予定しておりません。
出演者がこれだけたくさんいる時にですね。
そうことができればいいけど、ねえ。
できない。
やりたい気持ちは......」
ここでこんどは女性の声で「アイスクリームの歌!」とリクエスト。
「え?、それくらい短いのは、できそうな気がする。
え?、長いのはダメだね。
あっと終わってしまうようなやつだったら何曲でもあるからね。
でもそれを何曲もやっちゃうと一曲分になっちゃうものね。
まずいなあと思います。
え?、では、ご希望にお応えして。
アイスクリームの歌だ......。
前どっかでやった時にね、リクエストしたいんですけどもって言ってね。
何ですかって言ったら、ソフトクリームの歌って言ったけどね。
笑っちゃったことがあります。」
渡さんがおなじみ「アイスクリーム」のイントロを弾き始めると、会場から手拍子が起きる。
「え?、そういう歌ではありません。」
前奏やりなおし。
「ひさしぶりに弾くもんですから、震えているので、そういうことをしないでもらいたいですね。」
確かに一度目は少し音を外していた。
「では、今ごろ、時期的にという言い方は失礼かもしれませんが、いいかなと思って。
今日はなんとなく不思議な気がしまして。
この、照明のせいなんでしょうね。
なんとなく、こう、人影が、ヨコシマにうつってるんですね。
ぼんやりと浮いているのは、あっちの像、こっちの像がうつってるという。
やってる方はなんとなくぞっとするような気がします。
まとまってばっと照明があるんならいいですけどね。
要所要所にぴかっと光ってるなんてのはね。
それでもうちょっと上手にするんだったら、ミラーボールかなんかつけちゃったりして。
おもしろくなるでしょうけどね。
では、ブラザー軒というのを。」
確かにいつのまにか客席のところどころを照明が照らしている。
「ブラザー軒」では、順平さんは小さいギターのような形の楽器を弾いている。
エンディングで順平さんが弾くのを見ている渡さんの表情がおもしろい。

「こいのぼりの替え歌!」
「は?」
「......でしょ」
ここは聞き取れない。
「僕のせいじゃありません」
「え?、置かれた条件でありますんでね。
本当はどこかでじっくり見ていただける人がいれば、知ってると思いますけどね。
私だけのステージにしますと、一番最後にお客さんが真っ青になって帰ることがあるんですね。
2時間ぐらいこの調子で行くわけですから、もう。
逃げ場がなくなるようですね。
それでもいいというんだったら、それでもいいんですけどね。
もうずいぶん前に、バックに4人ほどつけてやったことがあるんですけどね。
3時間40分という時間やりましてね。
アンコールという言葉が一言もでなかったことがあります。
これぐらいがちょうどいいと思います。
では、ラストの歌にします。
長いことどうもありがとう。
まだまだいっぱい出てきますからね。
生活の柄という歌を歌います。」
少し早いテンポで「生活の柄」。
順平さんがマンドリンを弾いて、コーラスを付ける。
この時には、渡さんの首の後ろはもう大きくふくらんでいる。
高田渡 BOX

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