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 思想に自由あれ。
 しかしまた行為にも自由あれ。
 そしてさらにはまた動機にも自由あれ。
               (大杉栄)

私はイラクへの自衛隊派兵に反対します。
私は憲法9条の改悪に反対します。

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少年が河童にからかわれる。
「人間だって、猿のふったちじゃないか」

「ふったち」とは、常識を越えて長生きをした動物が変化した魔物のことだ。
「経立」と書く。

こんな『遠野物語』の世界を紹介してくれたのは、『ガロ』に4コマを連載していた、勝又進さんのマンガだった。
4コマとは別に、少年が動物やモノノケたちと暮らすようなマンガを描いていた。
都会に出た少年の目が荒んでいくのをタヌキが悲しがったりする、懐かしいマンガだ。

後から知ったことだが、勝又さんは3年ほど会社勤めをしてから東京教育大に入学したそうだ。
大学院では原子核物理学を専攻している。
勝又さんのマンガに、まじめそうでいて妙に浮世離れした印象を受けるのは、そんなせいもあるのかもしれない。

高文研から脱原発の本を出しているのを知っていたのだが、『ガロ』以降の勝又さんのマンガは読んだことがなかった。
だから、日本漫画家協会賞という賞を受賞したというニュースには、ちょっと驚いたのだ。

早速2冊買い込んだ。
勝又さんは私の知らない70年代後半から80年代も、遠野に繋がる話を描いていたのだなあ。
『赤い雪』はつげ義春さんの「紅い花」に少しだけ畑中純さんの「まんだら屋の良太」の雰囲気を足したような作品集。
栄えている旅館街ではなくて、滅んでいく寒村のイメージ。
私が読んだ『ガロ』時代の作品が載っていないのが、少し残念だった。

そういえば、東京教育大という大学は、日本国が滅ぼした大学だったなあ。

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このページは、幻泉館主人が2006年5月22日 04:05に書いたブログ記事です。

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