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「アメリカ人に生まれたかった」などと人が言っているのを聞くと、ばっかじゃなかろかと思う。
合州国市民に生まれる確率ってどのぐらいなんだ。
2000年の統計では世界の人口が60億人で、合州国人口が2億8千万人。
→総務省統計局:世界の統計 人口
そうか、こんなもんで唯一の超大国として世界を支配してるんだ。
なおかつアメリカで貧困層に生まれてたらえらいこっちゃで。
20年ぶりの寒波なんて来たら、何人死ぬかわからない。
とはいうものの、ディランの歌を聴いたりしてると、アメリカ人でないのがちょっと悔しい。
まったく違った聞こえかたをしてるんだろうなあ。
言葉も、音楽的背景も、全然違うんだから。
『ボブ・ディランの頭のなか』、結局DVDを買いました。
"MASKED AND ANONYMOUS"のサントラ盤を買ってから、2年以上経ってしまいましたよ。
→ゲンセンカン主人 / MASKED AND ANONYMOUS
冒頭、いきなり真心ブラザーズの歌う日本語版"My Back Pages"が流れます。
ナレーションとあいまってとても良いのですが、日本人がこれを見た場合は、本来意図されていた映像効果と違うんだわね。
災害や戦争の映像。
聖書批判のような言葉に満ちた説教。
これに、わけのわからない言葉で歌う"My Back Pages"がかぶさる。
これが元の映画。
日本人が観ると、わけのわからん演説(説教/アジテーション)に、バーンと真心ブラザーズの歌が聞こえるのです。
普通は字幕にも目をやりますね。
だいぶ効果が違うのですが、実はこの日本語字幕バージョンの方が映画を楽しく観ることができるのではないかと思います。
私の持論ですが、字幕を介して観る「洋画」は、元の映画より高級そうに見えるのです。
知的作業が伴いますからね。
だから、今回は日本人はちょっと得をしたのではないかと思うのですよ。
ダメ映画を楽しく観ることができる。
『ボブ・ディランの頭のなか』って、最初に聞いた時はひどいタイトルだなあと思ったのですが、これは秀逸な邦題なのかもしれません。
しかし、DVDってすごいですなあ。
このDVDは音声が3種類選べます。
1 英語:オリジナル
2 英語:監督コメンタリー
3 日本語:コメンタリー
日本語のコメンタリーは、すごいですよ。
みうらじゅん&井上陽水&山口隆。
山口隆さんと言われてもピンと来ませんが、サンボ・マスターのボーカル&ギターの、あの人です。
だらだら3人でおしゃべりしていて面白いです。
特典ディスクにメイキングが入ってます。
この日本版DVDなら、「買い」だと思います。
ああ、日本に生まれて良かった。

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