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いのちの食べかた

ミラーの幻泉館日録@So-netに楽天外リンク先のマエさんがコメントを付けてくださった。
森達也さんの『いのちの食べかた』がとても良いそうだ。
気になっていた本なので、他の森さんの本と一緒に注文した。

『いのちの食べかた』は、理論社の「よりみちパン!セ」というシリーズ。
「中学生以上のすべての人の よりみちパン!セ 寄り道は、キミがハッピーに生きるための近道」と帯にある。
なんだか懐かしいなあ。
漢字に力一杯ルビが付いているのも、懐かしい。
でも、この本は、実は中身がとても濃いのだ。

森さんが直接「いのちの食べかた」を考えるきっかけになったのは、「屠殺」だろう。
我々は毎日牛や豚を殺して食べているのだが、その現場がテレビで流れることはない。
魚を捌く映像は珍しくもないが、牛や豚の解体現場をテレビで見ることはほとんどないだろう。

日本での肉食の歴史。
日本人の「穢れ」や「不浄」の意識。
こんなことをを堂々と語っている本には、なかなかお目にかかれないものだ。
ここから一気に戦争責任の話にまで突き進んでいる。
森達也さんの力作だと思う。

孫引きだが、この本に引用してあった伊丹万作さんの言葉。

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つまりだますものだけでは戦争は起こらない。だますものとだまされるものがそろわなければ戦争は起こらないということになると、戦争の責任もまた(たとえ軽重の差はあるにしても)当然両方にあるものと考えるほかはないのである。
 そしてだまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものにあるのではなく、あんなにも雑作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、家畜的な盲従に自己をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。
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時々こういうものを読んで背筋を伸ばさないといかんな。

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