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ガロの編集長だった南伸坊さんが1981年に出した本が『面白くっても大丈夫』。
倒産したブロンズ社の本を一冊頂いて読んだのだが、とても面白かった。
80年代面白主義の金字塔である。(そうか?)
今手元に本がないので、アマゾンで検索してみる。
ちくま文庫でも、徳間文庫でも品切れ本らしいが、古本を出品している人がいるので、解説は生きている。
なんつっても章立てが「伸坊のこれがナウイぜ!」だったりするのだ。
カスタマーレビューによれば、出てくる芸能人が「B&B」、出てくる流行ものは「スペース・インベーダー」「ビニ本」。
まさに隔世の感がありますなあ。
もっと隔世の感があるのは、「面白/おもしろ」の変質だ。
朝日新聞の世論調査で、今回の選挙が「面白かった」という回答が52%あったのだという。
そうかあ、おもしろかったのかあ。
私は恐ろしかったんだがなあ。
「郵政」で国民投票をした気になっている人が多いのかもしれないが、そうではないよなあ。
実は「郵政」なんてどうでもよくって、ただ単におもしろがって投票したのかなあ。
伸坊さんはおもしろがって権威や権力を相対化したのだが、今はおもしろがって権力に操られてしまうのだ。


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