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赤い花束/Oの悲劇 Oの喜劇

赤い花束/Oの悲劇 Oの喜劇
本屋さんで高橋留美子さんの新刊を見つけて買った。
高橋留美子劇場『高橋留美子傑作集 赤い花束』と、『高橋留美子劇場副読本 Oの悲劇、Oの喜劇』。
まんまと、「副読本」まで買わされてしまった。

マンガの方は、ほとんどがおじさんが主人公となっている短編集。
表題作「赤い花束」は、自分の葬式を見つめるおじさんの話だ。
宴会で裸踊りをしている最中に死んだので、ネクタイを鉢巻きにして、腹に顔が描いてある。
この話、結構来る。

同時発売の『Oの悲劇、Oの喜劇』の方はまだ読んでいない。
「おじさん、オヤジ、お父さん、男の…バブル以前以後…」
40代、50代の、1730万人の"O"へ捧げられているのであった。

高橋留美子さんは同世代なんです。
新宿区、文京区、豊島区の境界近く、坂の下に僕たちの学校があった。
都電の駅からizumatsu君の下宿の方へ少し歩いて細い坂道を上ると、そこには角栄御殿や女子大があった。
まるで黒澤明監督の映画『天国と地獄』だ。

「夏は暑くて眠れない。冬は寒くて眠れない。」

坂の下は、夏場にクソ暑い学生下宿が多かった。
鶴巻町の下宿は小学校に隣接していたのだが、夏の夜に近くの下宿から小学校のプールへ生ごみを投げ込んだ馬鹿たれがいた。
その学生は逮捕されて新聞ダネになったのだが、少しだけ気持がわかった。

区画整理が進んで、今ではそのあたりの風景はすっかり変わってしまったと思う。
そう、あの頃高橋留美子さんは在学したままマンガ家としてデビューしていたのだ。
すぐに『うる星やつら』の連載が始まった。
70年代末のことだ。

五十代のおじさんたちの悲哀を達者に描く高橋さんも、同じように齢を重ねてきたんだなと思った。

高橋留美子傑作集 赤い花束
定価1100円(悪税込)

高橋留美子劇場副読本-Oの悲劇、Oの喜劇
定価1300円(悪税込)

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