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夢を見たんだ。
渡さんの骨を見せてもらった。
火葬場で渡さんの友人たちがハンカチに包んで持って帰った骨。
その骨の、さらに小さく分けてもらったかけら。
白いプラスチックみたいになったその骨片を、僕がかじる。
砂糖菓子みたいにぽろぽろと崩れるのかと思ったら、しっかりと硬いんだよ。
臼歯で細かく砕いて、ビールで飲み下す。
僕が死んだ時、こうやってかじって飲み込んでくれる人がいるんだろうか。
五郎さんの歌を聴いたので、こんな夢を見たんだと思う。
♪ ぼくが焼かれたら 白い骨を拾い
♪ それを小さく砕いて
♪ ちょっとだけ食べてみてほしい
中川五郎「ぼくの遺書」

中川五郎『ぼくが死んでこの世を去る日』(2004年)
1. ぼくの遺書
2. いつも 戸口までだったね
3. 男の陰に女あり
4. 90センチ
5. 自分の感受性くらい
6. 湖のほとり
7. わかれ
8. 眠られぬ夜
9. ぼくが死んでこの世を去る日
10. ミスター・ボージャングル
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