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アマゾンから清沢洌『暗黒日記』ちくま文庫版の第一巻のみが届いた。
残りは分割発送となってしまったが、そんなに速く読んでしまう本でもなさそうなので、届いてくれるのなら不都合はない。
日本全体がカルト教団だったような狂気の時代。
橋川文三さんの解題によれば、「強靱なリベラリスト」であり、そして「熱烈な愛国者」である。
国家主義的な自称愛国者よりもずっと国を愛していたというのは、橋川さんの分析するところだ。
『非常日本への直言』(1933年)の序文「序にかえて わが児に与う」が冒頭に掲載されている。
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お前は『お父さん、あれは支那人じゃないの?』と、壁にかけてある写真を指して聞いた。『ウン、支那人ですよ』と答えると、『じゃ、あの人と戦争するんですね』というのだ。
『お父さんのお友達ですから戦争するんじゃなくて、仲よくするんです』
『だって支那人でしょう。あそこの道からタンクを持って来て、このお家を打ってしまいますよ』
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お父さんは晩生まれの七歳でまだ未就学児である「お前」の言葉に憂鬱になるのだが、この息子は出版社から寄贈された少年向け雑誌の絵を見て、「自然に時代の空気を感受してしまったのであるらしい」。
私のリンク先の中にも、中国での反日デモ報道に浮き足立って、しきりに中国に対する反感を煽る御仁も現われるようになってしまったが、それではまだ小学校にも上がっていないこの清沢さんの息子と知的水準があまり変わらないのではないかと思うのだ。
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