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2005年3月 Archive

誕生日おめでとうございました。

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月31日 12:56
  • 日常雑記
Googleのバナーがすごいことになってる。

 →Google.com

そう、3月30日はフランシーヌが焼身自殺を遂げた日だが、ゴッホの誕生日でもあったのだ。

[2003年4月2日付日録より]
> 1969年3月30日も日曜日だったんだな。
> フランシーヌ・ルコント(Francine Lecomte)という名前の大学生が、ベトナム戦争と
> ビアフラ難民問題に抗議して路上で焼身自殺を遂げた日です。
> 前年の五月革命の雰囲気が残るパリ、日本でもまだ政治の季節が続いていました。
> 新谷のり子さんのヒット曲のおかげで、私も毎年フランシーヌのことを思い出します。

今年はゴッホ展やってるんだ。
これは行きたいなあ。

 →ゴッホ展開催?東京・大阪・名古屋にて
 
 →ゴッホ展

学生時代、上野へゴッホを見に行ったことがある。
80年代には仕事でハイビジョン美術館のゴッホを見た。
空白の90年代。
今度は行きたいと思うのです。

 →The Vincent van Goch Gallery


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時代の相似 CHRONICLES #111

保線区 2005年3月29日

好きな時代を調べていくと、自分の生きている今と較べたくなるものです。
学生時代に、先輩たちが今が幕末だったらなあと酔っ払って話していました。
私の場合は、幕末は勘弁してもらいたいなと思いました。
どうも幕末の志士たちには感情移入できないんです。
まだ自由民権運動の壮士の方がわかる気がします。

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The age that I was living in didn't resemble this age, but yet it did in some mysterious and traditional way. Not just a little bit, but a lot. There was a broad spectrum and commonwealth that I was living upon, and the basic psychology of that life was every bit a part of it. If you turned the light toward it, you could see the full comlexity of human nature. Back there, America was put on the cross, died and was resurrected.

僕が暮らしていた時代はこの時代に似てはいなかったのだが、それでも不思議な伝統的な点において似ている部分もあった。ほんの少しではなくて、大いに。僕が暮らしている広い範囲と、国と、日々の暮らしの基本的な心理は、どれもその一部だった。そこに明かりをかざせば、人類の複雑さがすべて見えることだろう。そこに戻ると、アメリカは十字架に掛かって死に、そして復活していた。
------------------------------------------

もちろんディランがこんなことを調べていたのは、そんなに長い期間ではなかったのでしょう。
できるだけのことを頭に詰め込んで、見えないところにしまったそうです。
また後で引っ張り出すことができるように。

ここでディランは「Figured I could send a truck back for it later.」という言葉を使っているのですが、まるで関係ないことを思い出しました。
blogで付ける「トラックバック」は「trackback」です。
「軌跡」の「track」ですね。
なにげなくgoogleしてみました。
日本のサイトでは「truckback」になっているところが多いようですね。


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忙中ふたたび

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月30日 20:35
  • 日常雑記
サッカーTV観戦中?
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北の時間、南の時間 CHRONICLES #110

白銀町 2005年3月29日

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There was a difference in the concept of time, too. In the South, people lived their lives with sun-up, high noon, sunset, spring, summer. In the North, people lived by the clock. The factory stroke, whistle and bells. Northerners had to "be on time." In some ways the Civil War would be a battle between two kinds of time. Abolition of slavery didn't even seem to be an issue when the first shots were fired at Fort Sumter.

時間の概念にも違いがあった。南部では、日の出、真昼、日没、春、夏といったものによって暮らしていた。北部では、時計によって暮らしていた。工場では号笛や鐘を鳴らして時刻を知らせた。北部人は「定刻どおり」でなければならなかった。いくつかの点において、南北戦争は二種類の時間の間の闘いになるのだろう。サムター要塞で最初の銃撃があった時には、奴隷制の廃止でさえ問題ではないようだった。
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南部と北部では、時間の流れ方が違ったんですね。
今の日本では、明らかに農本主義的な南部の時間に共感を抱く人が多いのではないでしょうか。

世界に唯一の強大な帝国となった今の合州国を見ていると、南北戦争は本当にアメリカを救ったのか、大いに疑問を感じます。
あの時、アメリカは分裂すべきだったのかもしれません。


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六の宮姫子の悲劇

ヤフオクで落札した、つりたくにこさんのマンガが届いた。 少し前から探していた、『六の宮姫子の悲劇』。 青林堂の「青林傑作シリーズ」という上製本で、私は永島慎二さんの『フーテン』上下巻と『黄色い涙』をこのシリーズで買ったのだ。 ビニール装はちょっと苦手。

以前つりたさんの未発表作品集『彼方へ』のことを書いてから、探していた本だ。
作品が掲載された「ガロ」をすべて読んでいたので、中身はよく知っている。
なにげない表現が、意外に今も心に残っている。
精神形成の重要な時期に読んでいたマンガだったということだろう。

1966年から1970年。
SLE(全身性エリテマトーデス)罹患前の、元気なころの作品だ。
意外に短い期間だなあ。

この本が出たのは1979年。
70年代末、確かに僕はつりたくにこさんを忘れていたかもしれない。

つりたさんが亡くなったのは1985年。
僕がそれをを知ったのは、もっとずっと後のことだった。

 →2004年10月17日:彼方へ

六の宮姫子の悲劇
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CHRONICLES #109 内戦の記憶

千本浜 2005年3月24日

南北戦争前夜、各地に暴動が起こりました。
1850年代末、そんな記事に混ざって、新聞にリンカーンが登場するようになります。
様々に戯画化されていました。
ヒヒ(baboon)やキリン(giraff)に描かれていたそうです。
現在のように、リンカーンがアメリカの師父のように描かれることなど想像もできませんでした。
誰もリンカーンの言うことなど、まじめに受け取ってはいませんでした。

新聞記事を貪り読みながら、どんな歌が作れるものか、ディランは考えます。

人々がどれだけ強く地縁によって結びつき、そして宗教的な理想というものがどれだけひどい敵を生み出すものなのか。
少し経つと、こんなものしかないのに気づくのだ。
感情、暗黒の日々、分離、悪に対する悪……人間の運命をどんどんと外れていく。

これは長い弔いの歌であるのだが、しかしテーマとしてはある種の不完全なものとなってしまう。
非常に抽象的なイデオロギー、数多くの叙事詩、髭を生やした登場人物たち、必ずしも善良ではない高位の人々。

どれもそれ一つだけで、満足できるものにはならない。
新しく古典となるような価値も見いだせない。
騎士道と栄誉のレトリックなんてものは、きっと後から付け加えられたんだろう。

南北戦争当時の新聞を読んで、ディランは失望したようです。

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It's a shame what happened to the women. Most of them were abandoned to starve on farms with their children, unprotected and left to fend for themselves as victimes to the elements. The suffering is endless, and the punishment is going to be forever.

女性に起きたことは本当に残念である。ほとんどはその子供と一緒に、農場に無防備なまま捨て置かれ、自力で自然の猛威と格闘し、そして犠牲者となった。その苦しみは終わりのないものであり、そしてその罰は永遠に続くことになる。
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二十歳になる直前のディランが、こうして百年前の新聞記事から、内戦の事実を読み取っていくのです。

ただいまp.86です。


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靴の中の砂 #2

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月28日 21:10
  • 音楽



アマゾンからメールが来た。
先日品違いで返品したアルバムは、やはり「カタログ上の誤り」なのだそうな。
それはいいのだが、その誤りを訂正するのに3?4週間の時間がかかるのだという。
それで注文がキャンセルになってしまった。
がちょ?ん!

ピート・シーガーさんの「わたしがいちばんきれいだった時」は、なかなか聴けないようだ。

今もamazon.co.jpで「Pete Seeger」を検索すると、CDのトップ(売れている順番)には、このアルバム"Sand In Your Shoes"が来るようです。

-------------------------------------
Amazon.co.jpからのお知らせ。

お客様のご注文された[Sand In Your Shoes [BEST OF] [SINGLE] [FROM US] [IMPORT]]の商品番号にカタログ上の誤りがございましたため、正しい商品が未だ入手できない状況にあります。

当サイトにて今回のカタログ上の誤りを訂正するまでに3~4週間のお時間をいただかなければなりませんのでお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、いったんご注文をキャンセルさせていただき返金で処理をさせて頂きます。誠に申し訳ございませんが、カタログ訂正後に再度ご注文いただきますようお願い申し上げます。

また、カタログ訂正が終了するまでの期間につきましても技術的な問題で誤ったISBNのまま当サイトのカタログ上に表示せざるを得ません。なにとぞご理解くださいますよう重ねてお願い申し上げます。

Amazon.co.jpのまたのご利用、お待ちしております。

Amazon.co.jp
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こわれもの

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月28日 03:20
  • 日常雑記
おかえりなさい。

シャープのザウルスは無事に修理が完了して帰ってきた。
保証書に販売店の印がなかったのだが、発送連絡のe-mailが残っていたので、それを添付して修理に出した。

PENTAXのレンズフードは、販売店から携帯に留守電が入っていた。
フードはそれしか出していないので、レンズ本体の方を修理するというものだ。
レンズは壊れていない。
「修理」ではないだろう。
汎用のフードに合わせて、レンズ側のねじ切りを変えるということではないのか。
フードなしでも特に不便はないので、これは放っておこう。

物が壊れるというのは、嫌なものだ。
修理に出すのが面倒になる。
CDラジカセは壊れるのが早い。
ピックアップ部分は消耗品だなどと販売店で言われたが、PCやデッキ型のプレイヤーは何年も問題なく動いている。
タイマーでも働いているのではないかというぐらい、すぐダメになってしまう。

関係性が壊れるというのは、もっと嫌なものだ。
修復が面倒になる。
こちらも、タイマーでも働いているのではないかというぐらい、すぐダメになってしまう。

 ♪ それはこわれもの

ラビさんにそういう歌があったような気がしていたのだが、勘違いだったようだ。
CDを引っ張り出してきても、そんな歌はない。

 ♪ それはこわれもの


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CHRONICLES #108 各自ノ権利自由

保線区 2005年3月26日

どたばたしているので、どこまで読んだか忘れてしまいましたわ。
う?ん。
あ、ここだ。
ディランがマイクロフィルムで古い新聞を読みまくっていたのですね。
百年前の、南北戦争前夜。

「orator」という言葉が出てきます。
「演説者, 弁士, 講演者」
「fiery」とセットになっているので、「火を吐くような熱弁家」という感じになるのでしょう。
その例として名前が挙がっているのが、ウィリアム・ロイド・ギャリソン(William Lloyd Garrison)です。

 →William Lloyd Garrison

自身の新聞を持っていて、激烈に奴隷制廃止を主張したようです。

メンフィスで、ニューオリンズで、暴動が起きます。
ニューヨークの暴動では、アメリカ人俳優の役がイギリス人の俳優に代わったことによって、メトロポリタン・オペラ・ハウスの外で二百人が殺されます。

国民国家形成の近代市民革命として、歴史的には南北戦争と明治維新が対応するのでしょうが、どうも自由民権運動の方を想像しています。
自由民権運動には曲がりなりにも言論の戦いがあったし、まさに「民主主義」を主張した憲法私案まで作る人達がいたからです。

 →五日市憲法

今夜はとりあえずこれだけ。
なかなか進みませんなあ。


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乾いて候

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月26日 23:11
  • 日常雑記
少し忙しい日々が続いています。

先日、懐かしい場所に寄りました。
JR東海道線三島駅のすぐそばに、楽寿園という市立公園があるのです。
国の天然記念物・名勝に指定されています。

三島楽寿園小浜池

火成岩の奇怪な風景ゆえの指定ではありません。
かつてここは、富士山からの湧水たたえていたのです。
つまり、池だったところなのです。
上流の地下水を、工場が大量に汲み上げているので、完全に干上がってしまいました。

三島駅を隔てて北側には、東レの工場があります。


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忙中

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月25日 23:28
  • 日常雑記
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分身四つ身の術

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月24日 02:21
  • 日常雑記

googleで[ 幻泉館 ]を検索していただくと、次々にミラーサイトがヒットします。 おかしいのは、日によってその順番が違うことです。

だいたいトップに来るのは、幻泉館本館です。
アクセス数はさほど多くないのですが、自宅サーバで運営しているので、気持はやっぱりここが本館。
トップに来るのは、ミラーサイトに毎日張っているリンクが利いたのだと思います。

 →幻泉館本館

二番目以降のミラーサイトは、順序がよく入れ替わるのです。
今夜(3/23 深夜)は、So-netが来ています。
レスはほとんど付きませんが、アクセス数は日に300を超えるようです。
各記事ごとのアクセス数が出るのが嬉しいです。
先日、投稿画面に[amazon Webサービス]というボタンが付きました。
CDや本の画像が簡単に出せるのがいいですね。
誤配された「Sand In Your Shoes」の画像を早速表示してみました。

 →幻泉館日録@So-net

二番目に来ることが多いのですが、今夜は一つ下がってしまって三番目になっていたのがご存知楽天広場です。
今はここがメインですね。
カウンタは日に1000を超えるのですが、以前分析したように実際の読者は二桁のようです。
つまり、アクセスの実数はSo-netの方が多いかもしれません。

 →幻泉館日録@楽天

あら、なぜか四番目に浮上してしまったのがteacupです。
リンク先のloveminus0さんが使っているのを見て、試したところです。
私の場合は少し使いにくいし、訪れる方はほとんどいません。

 →幻泉館日録@teacup

双子のようにあるのが、livedootとgooのblogです。
いかにもblogらしいblogだし、使い勝手はいいと思います。
ただ、トラックバックのスパムが多いですね。
アクセス数は、gooの方が一日に100を超えますが、アクセスIPは60前後です。
楽天広場もアクセスIPでカウントした方が、媒体資料としては正確なものになると思いますが、それはやらないんでしょうね。
数字が極端に小さくなりますから。
今楽天広場のランキングでトップの方にある、桁違いな数を表示しているところは、IPの数で数えると消えてしまうものが多いことでしょう。

 →幻泉館日録@livedoor

 →幻泉館日録@goo

こんなにミラーを作ってしまったのですが、内容はほぼ同じです。
というより、ミラーだから同じなんですわな。
リンク先のサイトが繰り返して楽天広場から削除されたので、その時のためにミラーを作ったわけです。
どこかのblogにトラックバックを付ける時は、当然その中から一つだけ付けるだけです。
中身同じなんだから、いくつも付けたら迷惑です。

その道理がわからないやつがいて、いくつもあるミラーを嫌がらせのためにトラックバックしてました。
以前私がネズミの糞以下のストーカー人格と罵った馬鹿たれです。
楽天広場で憎悪を振りまくアレですよ。

寂しい生活を送っている、読解力や論理的思考力に欠けたかわいそうなやつなんでしょうが、コメントやトラックバックで他人様に迷惑かけてるようでは、そんなこと言ってられません。
自らの脳内では論客のつもりらしいですが、エロサイトのスパムトラックバックみたいなものです。
汚いので、躊躇せずに削除しましょう。
相手をする必要はありません。


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CHRONICLES #107 百年の誤読

千本浜 2005年3月16日

ディランが読んだ百年前の世界、それは別世界ではなく、もっと緊迫しただけの、同じ世界ではありました。
奴隷制だけが社会の関心事というわけではなかったのです。

--------------------------------------------
There were news items about reformmovements, anti-gambling leagues, rising crime, chid labor, temperance, slave-wage factories, loyalty oaths and religious revivals. You get the feeling that the newspapers themselves could explode and lightning will burn and everybody will perish. Everybody uses the same God, quotes the same Bible and law and literature. Plantation slavecrats of Virginia are accused of breeding and selling their own children. In the Northern cities, there's a lot of discontent and debt is piled up high and seems out of control. The plantation aristocracy run their plantations like city-states.


改革運動、反賭博連盟、犯罪の増加、児童の労働、禁酒、奴隷的賃金の工場、忠誠宣誓、信仰復興といったニュース記事があった。新聞そのものが爆発するかのように感じられる。稲妻が燃え、みんな死んでしまうのだ。誰もが同じ神を利用し、同じ聖書と法と文学を引用する。バージニア州の農園奴隷たちが実子を育てて売り飛ばしたと告発される。北部の都市部では不満と負債が高く積み重なり、抑制が利かないようだ。農園貴族たちは自分の農園を都市国家のように運営している。
--------------------------------------------

ディランはマイクロフィルムで百年前の新聞を読んで、その当時の社会を想像します。
南北戦争の時代の人物を語りたい。
そのためには、その人がどんな社会に暮らしていたのか、絶対に知る必要があったのでしょう。

ボブ・ディランさんを一緒にしては失礼なんですが、私もある人物を描写しなければならない時、あれこれ調べまくったものです。
たとえ出てくる言葉は似たようなものになったとしても、背景がまったく見えないと自分が自信を持って書いていくことができないんですわ。
江戸を舞台にした小説を書くなんて、私にはできないなあと思ったものです。

p.85に入りました。


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靴の中の砂

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月23日 01:34
  • 音楽
アマゾンからCDが届いた。 お、ピート・シーガーさんの「わたしがいちばんきれいだった時」が聴ける!

 → わたしが一番きれいだったとき #3

と思ったら、違うCDが入ってました。
アルバムタイトルは同じで"Sand In Your Shoes"なんですが、PETE SEEGERじゃなくて、RALPH McTELL。
これはこれで聴いてみたいのですが、本来のブツを注文しなおすのもアレなんで、返品手続をしました。

アマゾンのサイトで返品を申し込みます。
返品専用と書かれたバーコードをプリントアウトして同梱します。
別に日通ぺりかん便のサイトで申し込みます。
これで明日回収に来てくれるはず。

amazon.co.jpで「Sand In Your Shoes」を検索すると、ピートさんのアルバムがヒットするのですが、不安なことにジャケット画像はこの間違えて送られてきたアルバムのものが表示されてしまいます。
もしかして、手に入らないのかも?


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CHRONICLES #106 図書館通い

千本浜 2005年3月20日

いつのまにか十年以上経ってしまいましたが、歌う生物学者本川達雄さんに『ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学』という本があって、ベストセラーになりました。
中公新書です。

 →interview: 本川達雄さん

「時間は体重の1/4乗に比例する」
生物はそのサイズによって時間の流れ方が違うという、とてもおもしろい本でした。
もちろんおでぶが長生きするという意味ではありません。
でぶは万病の元、太りすぎは短命です。

せこせこ動くディランだと、なんだか大物という感じがしませんね。
でも、自分は何もかもやることが速すぎるということを自覚して、変わることにしました。
そして探しているものを求めて、ニューヨーク公立図書館(The New York Public Library)へ出かけました。

 →The New York Public Library

ああ、大都市の図書館はいいですね。
私も失業者時代によく図書館に行きました。
ホームレスっぽい人がたくさんいました。
司法浪人のような人もたくさんいました。

ディランの場合は、ちゃんと目的意識があるところが偉いですね。
1855年から1865年あたりの新聞記事を、マイクロフィルムで読んだのです。
その時代の言葉やレトリックはおもしろかったようですが、当時の社会問題にはあまり関心を持たなかったそうです。

 →Chicago Tribune

 →Cincinnati Enquirer

他に名前が挙がっている新聞は、オフィシャルサイトが見つかりませんでした。
今はもうないのかもしれません。
百年前の新聞ですからね。

 the Brooklyn Daily Times
 the Pennsylvania Freeman
 the Memphis Daily Eagle
 the Savannah Daily Herald

ディランが読みふけったのは、南北戦争(1861年?1865年)当時の新聞です。
ついでにチェックしておくと、中国の太平天国が1850年から1864年、フランスのパリコミューンが1871年と、ほぼ同時代です。

もちろん日本は幕末、夜明けは近いぞぉの坂本龍馬が暗殺されたのは明治維新の前年1967年です。
フォークからニューミュージックの時代、龍馬を歌った人もいましたが、それはたとえば司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』に描かれた人物像であり、龍馬が生きた時代の史料を自分で調べたものではないように思います。


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俺らいちぬけた

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月22日 19:49
  • 日常雑記
ほんの少し前と比べても、テレビのニュース番組は見るに堪えないものとなっている。 公共放送とやらのNHKニュースは、権力者の広報機関化が進んでいる。 朝日のどこが赤いものか、実に御立派な皇室報道だ。

東京新聞政治欄に元沖縄県知事大田昌秀さんのインタビュー記事があった。
タイトル【沖縄は今も「捨て石」なのか】
記事の結びが恐い。
元々ジャーナリズムが専門の大田さんの言葉。
今最も恐ろしいと感じていることは、「新聞の論調が戦前と同じように、権力に迎合する風潮が強まっていることですね」

同じ面に、比較文学者小谷野敦さんのインタビュー記事。
少数意見を一切認めない、とにかく攻撃しようという風潮がある。
あるある。
禁煙運動を鹿鳴館時代に喩えていたのが笑える。

笑い事じゃない。
寄らば大樹の、その大樹、中は虫食いでぼろぼろじゃないのか。
外国人を排斥しておいて、十年後にその人たちに養ってもらおうとは、本当にムシのいい話だ。
ウソで固めた腐れ木に、何の御恩など感じるものか。
然り、こんな国には来ない方がいいぜ。


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CHRONICLES #105 せっかちディラン

駅付近 2005年3月21日

ディランはアイルランドの歌に強く引き付けられていたのですが、「アイルランドの風景はアメリカの風景とはあまり似ていない」ので、「楔形文字を刻む書板」のようなものを見つけなければならないと思いました。

同じものを「道を照らす、古めかしい古風な聖杯のようなもの」とも言い換えています。
この比喩がわかりにくいですね。
「聖杯」と訳しておいたのは「grail」なんですが、普通は大皿(platter)や杯(cup)を指すものです。
きっともっとちゃんとした訳があるのでしょう。

「どんな歌を書くべきかということはわかったのだが、それをどうやって書いたらいいのかは、まだわからなかった」

------------------------------------
【追記】No.1

風呂で湯につかりながら考えたのですが、だいたい作るべき歌のイメージはできたのだけれど、それを具体的な形にする決定的な道具が欠けていたということなんでしょうね。

聖杯伝説を思い浮かべて、私は「聖杯」と読んだのです。

 →テンプル 騎士団?聖杯伝説:聖杯の物語
------------------------------------


さて、二行空けて、いきなりおもしろいことが書いてあります。

------------------------------------
I did everything fast. Thought fast, ate fast, talked fast and walked fast. I even sang my songs fast. I need to slow my mind down if I was going to be a composer with anything to say.
------------------------------------

ディランはとってもせっかち君だったんですね。
なんでもかんでもさっさかさっさか。

映画『青春デンデケデケデケ』で、根岸季衣さん演じるお母さんがちゃっちゃとっちゃっちゃとやってました。
つげ義春さんの「長八の宿」では、ジッさんが猛烈なスピードでご飯をかっこんでました。
現実に接した人物では、私が以前在籍していた零細出版社の社長が実にせっかちな人でした。
元は新左翼の本など出していたのが玄米食の本も出すようになって、ずいぶん食べ物に気をつかっていたのに、いつもお弁当をすごい速さでたいらげてました。

そういえばディランは「Cafe Wha?」の賄い場で、缶に入ったポーク&ビーンズや、フライパンに入ったままのスパゲッティをかっこんでましたね。
それをコーラで流し込んでいたんです。
猛烈なスピードで食べる、若きディランが想像できます。

ディランは自分が変わらなければならないと感じたのですが、まずその生きる速度を変えなければならないと思ったのですね。
自分を律して変わることができるんだから、たいしたものです。
だから今も元気にツアーを続けることができるわけですな。

ただいまp.84です。


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君の誕生日

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月21日 01:28
  • 音楽
タイトルはガロの曲です。

 →「君の誕生日」

1973年の曲なんですなあ。

昨日(3月20日)がおっ母さんの誕生日だったので、適当に選んだだけです。
すんません。
でも、めでたいです。

本当は3月15日だと言うのですが、まあオフィシャルには3月20日。
地下鉄サリンの日だったり、長さんの命日だったり、なかなか不吉ではあります。
おお、そういえばレンタカーでFMを聴いていたら、山下達郎さんの番組で今日(3月20日)は竹内まりやさんの誕生日だと言ってました。

昼ご飯はそれと関係なくバーベキューなどやっていたのですが、帰ってくると晩ご飯はお寿司でした。
めでたい。

それで昔話など少し聞いたのですが、私が小学生の時に使っていた鉈(なた)、あれは特注品だったんだそうです。
どうりで使いやすかったわけですわ。
さらに驚いたのは、おっ母さんは小学生の私がお風呂を沸かしていたのを知らなかったということです。
ガ?ン!


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CHRONICLES #104 反逆の歌

今日は忙しい一日でした。

隣町のバーベキュー場で昼食。
なによりも、10人乗りの車を借りて運転するのが緊張しました。
なたでこんこんしたおかげで、火付きはばっちり。
カルビやら焼きそばやらマシュマロやら、大忙しでした。

二次会のカラオケはパスして、畑にも行きました。
お蕎麦屋さんのだしかすや生ごみがだいぶたまっていたので、さっぱりしました。
浜へ夕陽も見に行けたのですが、風が強いこと。
DPEに寄って、焦げ臭くなった服を洗濯して。

世間様は三連休だそうですが、私は明日仕事しないと。
ふぅ。

千本浜 2005年3月20日
 →[ I Love Sunset! 夕陽が好き!]

------------------------------------------
What I was hearing pretty regularly, though, were rebellion songs and those rally moved me. The Clancy Brothers----Tom, Paddy and Liam----and their buddy Tommy Makem sang them all the time.

しかし、かなりしょっちゅう聴いていたのは反逆の歌で、そういう歌に僕は本当に感動した。トムとパディとリアムのクランシー・ブラザーズに、仲間のトミー・メイケムは、いつもそういう歌を歌っていた。
------------------------------------------

おやおや。
プロテストシンガーのレッテルを貼られるのは嫌なんだけど、やっぱりそう呼ばれそうな歌自体が嫌いなわけじゃないんですね。

 →The Clancy Brothers and Tommy Makem

 →お薦めのケルティック・ミュージックCD Part 5: The Clancy Brothers with Tommy Makem

なるほどなあ。
U2やドーナル・ラニー(Donal Lunny)さんを思い出しながら、あちこちリンクをたどってしまいました。

ディランはリアムさんと仲良くなって、よくホワイト・ホース・タヴァーン(The White Horse Tavern)という飲み屋に行ったそうです。
そのお店はアイリッシュ・バーで、当然ながらたいていはアイルランド出身者でいっぱいでした。
そういう店では、みんなで夜通し歌を歌っているんですね。
宴席の歌(drinking songs)、アイルランドのバラッド、反逆者を鼓舞する歌、そんな歌を、屋根が飛び上がるほど大声で歌います。

------------------------------------------
The rebellion songs were a really serious thing. The language was flashy and provocative----a lot of action the words, all sung with freat gusto. The singer always had a merry light in his eye, had to have it.

反逆の歌は本当に真剣なものだった。その言葉は華々しく、挑発的だった。言葉に大きな動きがあり、どれもとても元気よく歌われた。歌う者の目には陽気な光が輝いていたし、輝かなければならなかった。
------------------------------------------

アイルランドの反逆の歌を、ディランは大好きになりました。
でも、これはプロテストソングではないのだと、ディランは言っています。
あくまでも、反逆のバラッドなのだと。

う?む。


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CHRONICLES #103 Blues is A-Live

千本浜 2005年3月16日

え?、昨日に続き、例のいわゆる鯨の公式が大活躍してます。

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I didn't think I was protesting anything any more than I thought that Woody Guthrie songs were protesting anything. I didn't think of Woody as a protest singer. If he is one, then so is Sleepy John Estes and Jelly Roll Morton.

僕はウッディ・ガスリーの歌が何かに抗議しているのだとは思わなかったのと同じように、自分が何かに抗議しているのだとは思わなかった。ウッディがプロテストシンガーだとは思わなかった。もしもウッディがプロテストシンガーなら、スリーピー・ジョン・エステスやジェリー・ロール・モートンだってプロテストシンガーということになる。
----------------------------------------

もちろんこういう言い回しの時は、スリーピー・ジョン・エステスやジェリー・ロール・モートンがプロテストシンガーであるわけがないじゃんということが、話の前提になっているわけです。

 →Sleepy John Estes

 →Jelly Roll Morton

スリーピー・ジョン!
何度か書いたような気がするのですが、楽天広場の住民でもある某友人と学生時代に観ましたよ、ええ。

数年前にその時のビデオが出たので買いました。
『Blues is A-Live』というタイトルです。
憂歌団の面々が若い、若い!

「スリーピー・ジョン・エスティス
  Last Time Around さよならコンサート」
  共演 憂歌団」

スリーピー・ジョン・エスティス  Last Time Around さよならコンサート

このコンサートが1976年の年末で、スリーピー・ジョンが亡くなったのは1977年ですから、本当に「さよならコンサート」になってしまいました。
あれからもう三十年近くも経ってしまったんですなあ。

でも、「プロテストソング」って何だろう。
異議申し立てソング、抗議のための歌。
要するにディランは、何かのタメにする歌が嫌なんだろうなと思います。

ただいまp.83に入ったところです。


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なたでここ

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月19日 17:19
  • 日常雑記
明日はBBQということになったので、本日は準備に大わらわ。 薪を買って来たのであるが、焚き付け用に懐かしい作業をする。 なるべく細く割っておくのである。

私が小学生の時お風呂の焚き付けをするのに使っていた鉈(なた:こう書くそうです)は見つからなかった。
大ぶりで、先端にひっかける突起が出ているので、とても使いやすかったのだ。
いつ買ったのか忘れたが、小さな鋸(のこぎり)とセットになったしょぼいやつで小一時間作業をした。

なたでこんこん
なたでこんこん

木の香りをかぎながら薪を割っていると、やっぱり懐かしい風景が甦ってくるのだ。

明日のBBQは海浜ではなくて、山の中、小川のせせらぎの脇を確保してあります。
あした天気になあれ。


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CHRONICLES #102 ジェシー・ジェイムズ

千本浜 2005年3月15日

事件が起きたすぐ後に、それを素材にして物語を作るというのは、日本でも近松門左衛門が浄瑠璃でやっていたことです。
ディランはここで「ジェシー・ジェイムズ」を例として挙げています。
オフィシャルアルバムには入っていませんが、きっと何度も繰り返して歌ったのでしょう。

 →Jesse James

 →THE DYLAN'S ROOT

------------------------------------------------
ジェシー・ジェイムズのバラッドを書いたとされているのはビリー・ガシェイド(Billy Gashade)という男なのだが、ジェシーが金持ちから奪って貧乏人に配り、そして「汚い小さな卑怯者」に撃たれたのだと、人に信じ込ませている。
------------------------------------------------

「Gashade」の読み方がわからないので、CD版『クロニクルズ』ショーン・ペンの朗読で確認しました。
「sha」のところを強く読んでいて、「Ga」は二重母音にはなっていないようです。
6枚組CDの2枚目、16の「Segment」に分かれているうちの11番目に該当箇所が入っていました。

歌の中で、ジェシーは銀行から金を強奪して貧困者(the destitute)に分け与え、最後には友人に裏切られることになっています。
実際は血に飢えた殺し屋(a bloodthirsty killer)であり、けっして歌に描かれたようなロビンフッドではありませんでした。
ガシェイドが英雄に仕立て上げたのです。
これは南部の「怨」とも呼ぶべきものが、ジェシーに反映されたのでしょう。

 →ジェシー・ジェームズ 大衆ヒーローのアウトロー

 →ジェシー・ジェイムズ

------------------------------------------------
Topical songs weren't protest songs. The term "protest singer" didn't exist any more than the term "singer-songwriter."

トピカルソングはプロテストソングではなかった。「シンガーソングライター」という言葉が存在しなかったのと同様に、「プロテストシンガー」という言葉は存在しなかった。
------------------------------------------------

お、懐かしいですね。
「鯨の公式」って習った覚えがありますわな。

A whale is no more a fish than a horse is.

別に公式でもなんでもありゃしませんわな。
「no more … than ?」というのは、「no +[比較級]+ than ?」の形です。
「?と同じように、[反対語]」という定義通り、言葉そのままの意味しかありません。
「no = not … any」ですから、「no more … than ?」は「not … any more than ?」に書き換えることができます。
この方がわかりやすいですね。

もうすぐp.83といったあたりです。


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CHRONICLES #101 みんな泰子さんには触りたかった

千本浜 2005年3月15日
二行空いて、新しい話が始まります。

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Greenwich Village was full of folk clubs, bars and coffee houses, and those of us who played them all played the old timy folk songs, rural blues, and dance tunes. There were a few who wrote their own songs, like Tom Paxton and Len Chandler and because they used old melodies with new words they were pretty much accepted.
-------------------------------------

これはちょっと驚きました。
当時のグリニッチビレッジは、なんとなくオリジナルソングを引っさげた創造的アーティストがひしめいていたようなイメージを持っていました。
ところが、数あるライブスポットで演奏されていたのは、おなじみの曲が多かったのですね。
自分で歌を書いたトム・パクストンのような人達も、メロディは出来合いのものを頂いてきていたということです。

 →tom paxton

 →Len Chandler Discography

 →LEN CHANDLER

三番目のサイトは『クロニクルズ』のリファレンスサイトのようですが、ディランは実際の曲作りで、レン・チャンドラーの影響をかなり受けていたのですね。
レンとトムは二人とも新聞を読んでおもしろい事件を見つけては歌にしていたようです。
まさにトピカル・ソング(topical songs)です。

以前にも書きましたが、私が最初に触れた高田渡さんや友部正人さんの歌には、そういう要素がかなりありました。

 →「高田渡」ヤング720出演時の生演奏
  「三億円事件の唄」「自衛隊に入ろう」「アポロの唄」

 →友部正人「乾杯」
 →みんな泰子さんには触りたかった

-------------------------------------
I had been singing a lot of topical songs, anyway. Songs about real events were always topical. You could usually find of point of view in it, though, and take it for what it was worth, and the writer doesn't have to be accurate, could tell you anything and you're going to believe it.
-------------------------------------

最後の部分には大いにうなずけます。
事実を並べただけで本当のことが見えるわけではありません。
ディランは「真実」を歌えと言っているのです。

ただいまp.82です。


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夜の訪問者

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月17日 21:22
  • 日常雑記
自宅でサーバを開いていておもしろいのは、googleなどで検索して訪れる人がわかることです。 IPや利用ブラウザといった情報の他に、どんな検索語でヒットしてやってきたのか、情報を残していってくれるのです。 楽天広場だけでも2003年の秋から、本館はさらにその一年前から日記を書いているので、検索サイトで結構ヒットしてしまうのですね。

24時間分の検索語を抽出してみました。
幻泉館@楽天広場や、幻泉館本館、それから本館に設置した掲示板やイベント会場の跡地に訪れたお客様です。

同じ語が続くのは、テレビやラジオでその語が気になった人が検索したのでしょう。
だいたい自分がどこでそういう言葉を遣ったのか見当がつくのですが、中には「?」というものもあります。
今日はありませんでしたが、「ノーブラ」などを検索してやってくる人も多いです。
「女優のおっぱい」というのは記憶にないんだけど、何かしら?

--------------------------------
2005年3月16日20:00?3月17日20:00

integra-755
VirusCheckService@VirusGuardman.com
糸引き+女
キティ+ばなな
プカプカ+西岡
太陽のあいつ
虹と雪のバラード
コスプレ会場
ホン+ヨンウン
春一番コンサート+2005
恋のバッドチューニング
カメラのきむら+かわいい
平田弘史
野狐禅+ライブ+行く
手作りこいのぼり
アニメ+妖怪人間ベラ
ジョニーは戦場に行った
日本人とユダヤ人
櫻画報
同和利権
同和利権
同和+利権
夢で逢えたら+大瀧+素敵な
ディラン+Ii
夜がくる+CM+コピー
井の頭+パークサイドマンション
千本浜
ボブ・マーリー+no+woman+no+cry
Viruscheckservice
大阪ラブソディ
bob+marley+no+woman,+no+cry+歌詞
風船のアレンジ
ハイサイおじさん+歌詞+意味
浅川マキ
さらば映画の友よ
なぞの転校生
王様たちのハイキング
花はどこへいった
東京事変+顔+but,you'll+you+never+see+my+front
トイレットペーパーでちょいふき
1970年中津川フォークジャンボリー
詩人+極貧
満鉄小唄
ステファンの五つ子
ステファンの五つ子
歌詞+真心ブラザーズ+今しかない
長距離トラック
田川建三+講演
ブラザー軒+仙台
ドライケミカル消火剤
コルトレーン+レフトアローン
COCCO+UA
ハイカラ節
武器よさらば
青春の城下町
海+水漬く屍
同和利権
花より団子
春一番コンサート
伊賀の影丸
満月の夕
北原謙二
ザ・ディラン?
お化け屋敷+吉祥寺
閉会宣言
井上陽水
同和利権の真相
青春のregret
岩井宏
時をかける少女
格が違う+ケネディ+ブッシュ+ニクソン
女優のおっぱい


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われなべにとじぶた

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月17日 19:46
  • 日常雑記
ザウルスが突然立ち上がらなくなった。 仕方がないので修理を依頼する。 販売店への持ち込みが基本だと言われる。 通信販売で買ったのというと、シャープのサービスセンターのようなところへ持って行けと言われる。 近隣にはない。 結局宅急便での引取を依頼したのだが、しっかり送料を取られた。

IBMのノートPCは保証期間内無料だったのになあ。
ThinkPadに未来がないのが残念。

PENTAXのレンズFA☆85mmのレンズフードのねじ込み部分が壊れたので、注文を出した。
届いたフードは一見同じように見えるのだが、ほんの少し形が違い、きちんと収まらない。
カメラ屋さんの発注ミスではなくて、PENTAXがわざと違う汎用品を送ってきたようだ。
返品して、再度注文を出してもらう。
どうしてそういうことをするかなあ、PENTAX。

SMC PENTAX FA☆85mm/f1.4
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夢は夜ひらく

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月17日 03:00
  • 音楽
千本浜 2005年3月16日
 →[ I Love Sunset! 夕陽が好き!]


ポルノサイト、マルチ商法、ネット右翼(プロ奴隷)の宣伝のためのコメント及びトラックバックは、即刻削除いたします。

 →「夢は夜ひらく」(園まり 1966年)

 →「夢は夜ひらく」(緑川アコ 1966年)

 →「圭子の夢は夜ひらく」(藤圭子 1970年)

 →「夢は夜ひらく」(三上寛 1971年)


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CHRONICLES #100 シナトラの歌声

千本浜 2005年3月9日

おお、『クロニクルズ』の読書メモ、100回目ですな。
ディランの好きな流行歌の続きです。

やっかいになっているレイのところにはフォークのレコードがあまりなかったので、フランク・シナトラ(Frank Sinatra)が歌う「ひき潮(Ebb Tide)」を、何度も繰り返して聴きました。
とにかく聴くたびに畏怖の念に打たれたそうです。

プラターズ(The Platters 1960年)やライチャスブラザーズ(The Righteous Brothers 1965年)の方が有名でしょうか。
誰もが必ずどこかで聴いている曲ですね。

 →Ebb Tide - Song Lyrics

---------------------------------------
When Frank sang that song, I could hear everything in his voice----death, God and the universe, everything.
---------------------------------------

フランク・シナトラの歌唱力を絶賛しています。
こういう人が歌ったから、"My Way"もすごいわけですな。
普通のおっさんがカラオケで歌っても、他人様に聴かせるものにはなりませんわ。

あんまり邪魔をしてはいけないと思い、ディランは話を早々に切り上げて、劇場の外に出ます。
寒い外で、女の子たちの群れがボビーの出てくるのを待っています。

---------------------------------------
I wouldn't see Bobby Vee again for another thirty years, and though things would be a lot different, I'd always thought of him as a brother. Every time I'd see his name somewhere, it was like he was in the room.
---------------------------------------

ディランがボビーと一緒にいたのはほんの数日間のことなんですが、一生兄弟のように感じているというのは、すごいですね。


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「狙いうち」(1973年)

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月16日 12:56
  • 音楽

春ですなあ。


   うらうらに照れる春日にひばりあがり
          情悲しも一人し思へば

もちろん家持さんの歌です。

ヒナもサンルームでぐだぐだ寝ております。
類義語の「うらら」は「麗ら」と書くんですな。
元来ははればれとしたさまを指すのですが、今はちょっとケバい雰囲気が染みついてしまったように感じます。

日本語は音の数が少ないので、「晴れ」が「腫れ」と同じだったりして妙なことになります。
「うら」も「裏」を思い浮かべることの方が多いことでしょう。

表には現われないものということで「うら」に「心」という意味があったりするのは素敵。
親戚のおばあさんに「うら」さんがいましたが、あれはどういう意味だったのかしら。

でもまあ、裏が大好きな人が多いですね。
単なる技じゃなくて、裏技が好まれたりするわけです。
Windowsの裏技みたいな言い方ね。
あれは裏みたいに見せようとしてるだけです。

書籍のタイトルに「裏」が付いてるのも、大抵インチキですね。
うらんかな、が見え見え。
ご丁寧に「裏のウラ」なんて謳ってるのもありますが、そりゃ裏の裏は表じゃないのかい。

あんまり他人様の悪口を書きたくはないのですが、わけ知り顔の事情通を気取りたいというのが、あたしゃ一番嫌いなタイプです。
あんたが知ってるんなら、そりゃ裏じゃなかろうものを。
物事には裏があるんだよ、なんて言い方は、たいてい奴隷の思想です。
実は自分にはよくわからないことを裏と言って済ませてしまうんですな。
判断停止とも言います。

「春うらら」という曲のことはちょこっと以前に書いたように思いますが、実はもっと気になる「うらら」があります。
作詞が阿久悠さんで、作曲が都倉俊一さん。
そうです、アレです。

山本リンダ「狙いうち」(1973年)
 →ピンクレディのルーツ 山本リンダ
 
すごい曲ですね。
阿久悠さんはこの歌詞のことをどこかで書いていたでしょうか。
この「ウララ」はいったい何なんでしょう。
おろしあの「ura」にも似ていますが、「う?、ららら♪」から来ているのかしら。

貧乏人の一族なんで教員が多かったんですが、数年前に亡くなった伯母さんは職員会議の後の打ち上げで、この「狙いうち」を歌って踊ったという話がありました。
その場にいたおっ母さんから後から聞いて、なんだかとても恥ずかしかったですわ。

そういえば、以前テレビでちらりと見かけたリンダおじさん、今もウララ?歌って踊っているのかしらん。


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CHRONICLES #99 旧友再会

千本浜 2005年3月15日
 →[ I Love Sunset! 夕陽が好き!]


ボビー・ヴィー(Bobby Vee)は次々にヒットを放っていきました。
ボビーがブルックリン・パラマウント劇場に出るというので、ディランは久しぶりに会いたくなり、出かけていきました。

 →Brooklyn Paramount Theatre
 
シャドーズ単独の公演ではなくて、次のような錚々たるメンバーが出演していました。

シェルズ(The Shirelles)
 →The Shirelles Homepage
 
ダニー&ジュニアーズ(Danny and the Juniors)
 →Danny and the Juniors

ジャッキー・ウィルソン(Jackie Wilson)
 →JACKIE WILSON_HTM

ベン E. キング(Ben E. King)
 →BEN E. KING_HTM

マキシン・ブラウン(Maxine Brown)
 →maxine brown

ボビーは相変わらず気取らぬ様子で、ディランに会いに出て来ました。
ピカピカの絹のシャツを着て、細いネクタイをしていました。
ディランに会えて本当に嬉しそうでしたが、格別驚いた風はありませんでした。

ディランは今フォークをやってると言いますが、どうもボビーにはピンと来なかったようです。
キングストン・トリオやブラザーズ・フォーのようなものしか思い浮かばなかったのだろうと、ディランは書いています。

「フォーク」といった時に、日本で普通の人が思い浮かべるのも、そんなものだと思います。
モダン・フォークから四畳半フォーク、ニューミュージックといったあたりです。
つまり、流行歌(ポップス)の世界。
ボビーは、その流行歌の売れっ子になっていたのです。

--------------------------------------
As for myself, I had nothing against pop songs, but the definition of pop was changing. They just didn't seem to be as good as they used to be. I loved songs like "Without a Song," "Old Man River," "Stardust" and hundreds of others. My favorite of all the new ones was "Moon River." I could sing that in my sleep.
--------------------------------------

ディランの好きだった流行歌の世界は、大きく変わろうとしていました。
でも、よくラジオを聴いていたようで、好きなヒットソングもたくさんあったのですね。

ボブ・ディランに『ディラン』(1973年)というアルバムがあります。
契約切れのどさくさ紛れにコロンビアが勝手に出したというような話がありました。
御大ご本人が録音に不満なようで、今は入手できないはずなのですが、オフィシャルサイトで試聴できますね。
不思議。

 →"DYLAN"(1973年)

「好きにならずにいられない」や「ミスター・ボージャングル」といった他人のヒット曲を、まるでお風呂で鼻歌で歌っているような、力の抜けたアルバムです。
実は私はこのアルバムがかなり好きです。
ディランの歌う「ムーンリヴァー」も聴いてみたいなあと思います。

ただいまp.81でございます。


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CD版『クロニクルズ』着

CD版『クロニクルズ』が届いた。
ショーン・ペン(Sean Penn)による朗読で、CDは6枚組みです。
本のカバー表4に使われているディランの写真が、それぞれのCDにプリントされていているのが嬉しいです。
これは本人お気に入りの写真なんだろうなあ。

私の英語はほぼ完全に書物から仕入れた「bookish」なものなので、聞き取り能力はかなり怪しいものですが、でもまだ読んでいない箇所を聞くのはやめておきましょう。

ショーン・ペンの声は少しドスを利かせすぎのような気もしますが、だんだんディランみたいに思えてくるので不思議です。

あらためて、ディランの情景描写はいいなあと思います。
まさに声に出して読みたい『クロニクルズ』ですな。

BOB DYLAN CHRONICLES VOLUME ONE: Read by Sean Penn
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CHRONICLES #98 ピアノ弾きディラン

西条町 2005年3月14日

ディランが自分の芸名を考えていた時、既にたくさんの「ボビー」がいたと書いてありました。
その中に名前の挙がっていたボビー・ヴィー(Bobby Vee)は、ディランがまだ田舎にいた時に出会った人でした。

ボビーはノースダコタ州ファーゴの人で、シャドウズ(The Shadows)というバンドをやっていました。
1959年には既にローカル・ヒットを飛ばしていたそうです。

ディランのいたミネソタ州も同じ中西部で隣接しています。
ディランはヒッチハイクでボビーに会いに行き、そのバンドでピアノを弾かせてもらいました。

 →the Official Bobby Vee Home Page

 →Bobby Vee

おお、ボビー・ヴィーの写真を見ると、まさにポップ・アイドルですね。
おやおや、おもしろいことが書いてありますよ。

---------------------------------------
In the next few months they decided to hire a pianist Bill knew from the local record store. The pianist said his name was Elston Gunnn, but his real name was Bobby Zimmerman, and he had recently toured with Conway Twitty. However there were two problems. Zimmerman could only play in one key and he didn't have his own piano. After a few dates, he and the band parted. Zimmerman enrolled at the University of Minnesota. Soon he fell under the spell of folk music, picked up guitar, moved to New York and changed his professional name to Bob Dylan.
---------------------------------------

「n」が一つ多いですけど、ディランはいとこのリーニーから問い詰められた、「エルストン・ガン」という名前をこの時も使っています。
さらに、ディランは書いていないことですが、一つの調(たぶんCですね)しか演奏できないとは、まあ大胆な人ですこと。
高校生の時にこういうことをやってるとは、さすが大物です。

ディランの『クロニクルズ』の方では、ボビーの曲にはあまりピアノが必要ではなかったので、あまり一緒にできなかったということになってます。

短い間一緒にやっただけですが、この時ボビーとディランはとても共通する点が多かったと、ディランは言っています。
同じ時代に、同じ場所で、同じような音楽的経験をしてきたということです。
でも二人の進む道はかなり違ったものになりました。

ボビーはハリウッドに行って、ポップ・スターになります。
先ほど引用したサイトに出ていますが、バディ・ホリー(Buddy Holly)が飛行機事故で亡くなると、まるでその代わりのようにスターになるのですね。

ディランはそういう書き方をしてはいませんが、それでもボビーの声を「バディ・ホリーのように」と形容しています。

---------------------------------------
Bobby had a metalic, edgy tone to his voice and it was as musical as a silver bell, like Buddy Holly's, only deeper.
---------------------------------------

 →BuddyHolly.com | The Official Web Site | Buddy Holly


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仙台の風

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月15日 00:12
  • 日常雑記

今日はヒロセ君(仮名)から仙台のお土産を頂いた。
「伊達の牛タン いぶり」と、毎度おなじみの銘菓「萩の月」。
ありがとうございますだ。

私の出身高校はなぜか遠く離れた東北大学へ進学する者が多く、杜の都はなんとなく親近感があるのです。

ああ、お土産太りしそう。

伊達の牛タン 萩の月


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ドラえもんの憂鬱

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月14日 17:19
  • 日常雑記

ドラえもんの朝は早い。
本当は眠る必要もない。
それでも、暗闇の中で横になってエネルギー消費を省力モードに切り替える。

静かな暗闇の中で、ゆっくりとこれからの一日の活動を組み立てる。

何よりもまず、自らのメンテナンスである。
オレは年をとってはならない。
外装は簡単に修復できるが、近頃は知らず知らず行動が陳腐化しているようだ。
こっそりと部品を交換して、たまった情報を整理しておこう。

日々の仕事でいちばんつらいのは、場の維持である。
苦労して残してきた隣の空き地も、明け渡さなければならない。
一世代の間なんとか同じ空間を保ってきたのだが、もう限界かもしれない。
いつまでものび太君たちを小学生のままにしておくこともできないだろう。
オレも少し疲れてきた。

しかし夜が明けると、そんなことはすっかり忘れてしまうのだ。
ネコだから。


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DR. BLOODMONEY / PAYCHECK

コブラクローさんのところでP.K.ディックの新しい翻訳が出ているのを知り、あわてて買ってきた。
それは創元SF文庫の『ドクター・ブラッドマネー』なのだが、ハヤカワ文庫からも知らないのが出ていたので、当然のように購入。
出てから一年以上も気づかなかったのは悔しいが、品切れ本になる前に買うことができて、よかった、よかった。

フィリップ・K・ディック
佐藤龍雄◎訳
『ドクター・ブラッドマネー ?博士の血の贖い?』
 創元SF文庫
 定価(本体960円+悪税)

フィリップ・K・ディック
浅倉久志◎訳
『ペイチェック』
 ハヤカワ文庫
 定価(本体940円+悪税)

P.K.ディック


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CHRONICLES #97 シクラメンのかほり

千本浜 2005年3月10日

さて、ディランの本来の姓であるジママンはどこへ行ってしまったのでしょう。

ボビー・ジママン(Bobby Zimmerman)という人がいたそうで、その人が殺された話も書いてあります。
ただ、それは1964年のことなので、ロバート・アレン・ジママン君がボブ・ディランを名乗ってからのことです。
だから、不吉な事件を忌み嫌ったわけではないようです。
結局、音や字面が気に入らなかったのでしょう。

急いで手紙を書き終えると、末尾には「ボビー(Bobby)」と署名しました。
リーニーへの手紙には、いつもそう書いていたそうです。

-----------------------------------------
Spelling is important. If I would have had to choose between Robert Dillon or Robert Allyn, I would have picked Robert Allyn, because it looked better in print.
-----------------------------------------

おっと、話はまだ終わっていませんでした。
音だけでなく、文字にした時の視覚的効果がとても気になったんですね。
「Allyn」という綴りがかなり気に入っていたようです。

-----------------------------------------
The name Bob Allyn never would have worked----sounded like a used-car salesman.
-----------------------------------------

でも、「ボブ・アレン」では音で聞いた時に、中古車のセールスマンみたいなのでダメなわけです。
このあたりの感覚は、私にはよくわかりません。
ウッディ・アレン(Woody Allen)も中古車のセールスマンみたいなのかなあ。
商売人っぽいけど貧相なキャラは、ウッディの場合は合ってるかもしれませんね。

-----------------------------------------
I'd suspected that Dylan must have been Dillon at one time and that guy changed the spelling, too, but there was no way to prove it.
-----------------------------------------

ディラン・トーマス(Dylan Thomas)のことでしょうね。
元々その名がDillonであったかどうかは、あまり問題ではありません。
ボブ・ディランがそう感じたということがおもしろいのです。
私の母語ではないのでそのすべてがわかるわけではありませんが、音や文字に対する自分の感覚を、ディランが散文で説明してくれているのは貴重だと思います。

以前松任谷由実さんの「春よ、こい」に関して少し触れたことがあるのですが、やはり文語で「春よ、こよ」と通してくれなければ気持ち悪いなと思います。

「かほり」や「かほる」も気持ち悪く感じます。
「かをり」や「かをる」でないと、単に間違えたみたいであまりかっこよくないなあと思うのです。

もちろん「かほり」を定家仮名遣いだと言い張る方もいらっしゃるでしょうが、マジなところで遣われると、妙な感じがします。
「よゐこ」や原律子さんのマンガは、あまり気になりません。
中途半端な歴史的仮名遣いを笑っているように見えるからでしょう。


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横浜の風

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月12日 20:47
  • 日常雑記

今日はネクタイを締めた。
2年ぶりかなあと思っていたら、去年ちゃんと一度締めていた。
なんだ、慣れたもんだぜ、ふっふっふ。

今度は横浜土産をいただいた。
杏仁豆腐と、ハロー・キティのコロン(東京限定、銀座カスタード)。
あれ、これは東京じゃん。


横浜土産?


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わたしが一番きれいだったとき #3

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月12日 02:48
  • 音楽

 > わたしが一番きれいだったとき
 > 街はがらがら崩れていって
 > とんでもないところから
 > 青空なんかが見えたりした

茨木のり子さんの「わたしが一番きれいだったとき」を片桐ユズルさんが翻訳し、それを読んだピート・シーガーさんが、曲を付けて歌いました。
「When I Was Most Beautiful」というタイトルです。

 > When I was most beautiful,
 > Cities were falling
 > and from unexpected places
 > blue sky was seen.

 →【2003年9月29日付日録】ピート・シーガー「わたしが一番きれいだったとき」

この古い日記にレスを付けて、昔レコードで親しんだ曲だと書いてくださった方がいます。
レコード化されていることがわかったので、ちょっと気合いを入れてCDを探してみました。
すると、ピートさんが歌ったCDがありました♪

"Sand In Your Shoes"という2枚組みのベスト盤。
現在amazon.co.jpで2166円(悪税込み)です。
もちろん即発注。
輸入盤は結局届かないことがあるのですが、発送可能時期が「通常6?8日以内」となっているので、たぶん大丈夫でしょう。

きのんさん、ありがとうございました。

茨木のり子さんの「わたしが一番きれいだったとき」は佐久間順平さんと大江田信さんの「林亭」も歌っていました。

 →【2003年9月28日付日録】林亭「わたしが一番きれいだったとき」(1973年)

素敵な詩ですが、朗読したり歌にするのは難しいなあと思います。


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CHRONICLES #96 ボブ・ディランの誕生

千本浜 2005年3月10日

ある時、いとこのリーニーが尋ねました。

どうして演奏する時に違う名前を使ってるの?
特に近所で演奏する時に。
自分が誰なのか知られたくないの?
エルストン・ガン(Elston Gunn)って、誰よ?
あなたじゃないの?

おやおや、ディランは田舎にいたころ、「エルストン・ガン」という名前を使ったことがあるようです。
私は初耳。

英国生まれで当時サンフランシスコで活動していた、詩人のトム・ガン(Thom Gunn)あたりから採った名前でしょうか。
リーニーに問い詰められたことを思い出して、ディランは自分の名前のことを語ります。

--------------------------------------------
そのエルストン・ガンという名前は、間に合わせの名前にすぎなかった。そのころ僕が家を出てすぐにしてしようと思っていたのは、ロバート・アレン(Robert Allen)と名乗ることだった。僕に関するかぎり、それが僕だった。親が僕に付けてくれた名前だ。スコットランドの王様みたいで、その名前が気に入っていた。その中にはない僕のアイデンティティなんてものは、ほとんどなかった。
--------------------------------------------

元々、ディランの本名はロバート・アレン・ジママン(Robert Allen Zimmerman)でした。
その名前をそのまま使って「ロバート・アレン」という歌手になろうと思っていたのです。
そういえば、アレン・ギンズバーグ(Allen Ginsberg)さんがいましたね。

ところが、後に「ダウンビート」誌で、デビッド・アレン(David Allyn)というサックス・プレイヤーの名前を見て、考えたのだそうです。
この綴りは、本人が「Allen」から「Allyn」へ変えたに違いない。
その方が奇抜(more exotic)で、謎めいている(more inscrutable)。
僕もそうしよう!

それで、「Robert Allyn」という名前を使うことにしました。

それからしばらくして、ディラン・トーマス(Dylan Thomas)の詩に出会いました。
うむ、ディランとアレンは似ている。

Robert Dylan.
Robert Allyn.

この二つの名前のどちらにしようか、悩んだそうです。
「D」の文字は力強い。
でも、「Robert Allyn」の方が響きがいい。

人からはいつも「ボビー(Bobby)」とか「ロバート」と呼ばれているけど、「ボビー・ディラン」はなんだか臆病な感じ(skittish)がする。
それに、もう他にボビーがたくさんいる。

ディランはこんな名前を挙げています。
なるほど。

 →ボビー・ダーリン(Bobby Darin)

 →ボビー・ヴィー(Bobby Vee)

 →ボビー・ライデル(Bobby Rydell)
  ああ、小さい頃『バイ・バイ・バーディ』観ました!

 →ボビー・ニーリー(Boby Neely)

「ボブ・アレン」よりは「ボブ・ディラン」の方が、見栄えも音もいい感じだ。
ということで、ボブ・ディランになったみたいですよ。
それまで「ボブ」と呼ばれたことがなかったので、慣れるのに多少苦労したようです。

ただいま、p.79です。


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大阪の風

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月11日 19:01
  • 日常雑記
この春から大阪で暮らすネガミ君(仮名)が、お土産を持ってきてくれました。 たこ焼き風味の「なにわ味プリッツ」と、阪神タイガースのクッキーです。 箱の裏には、黒猫館主人(仮名)が真似していた一粒三〇〇米も描いてありました。

雨がばしゃばしゃ降ってうっとうしいお天気ですが、大阪の春一番がやってきたようです。
一人で盛り上がってます。
わいわい。

もう二ヵ月ないけど、大丈夫なんかな。
頼んまっせ。

なにわ味プリッツ&阪神タイガースクッキー
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田舎の力

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月11日 03:35
  • 日常雑記
世事に疎いので知らなかったが、「伊豆市」というのができているらしい。 昨年の4月に修善寺町、土肥町、天城湯ヶ島町、中伊豆町の4町が合併して、伊豆市になったのだそうな。

なんとなく納得できないものがある。
どうして中伊豆市にしなかったのかしら。
伊豆半島にある他の市から抗議はなかったのかな。

今度の4月には「伊豆の国市」ができるらしい。
伊豆長岡町、韮山町、大仁町の3町が合併するのだそうな。
これもなんだか納得できないものがある。

どちらの市も、古代の伊豆の国の一部でしかないのに。
これなら「太平洋市」もアリだったよなあと思う。
さらに、幻の「南セントレア市」はやっぱり合併のみっともなさを体現していて、いい名前だったなあとも思う。

伊豆市と伊豆の国市は実に紛らわしい。
同じ意味じゃないか。
せっかくだから両市も合併してしまえばいかがでしょうかと、我ながら無責任なことを考える。
どっちの名前を採るかもめた時のために新市名も考えておきました。

ほら、伊豆半島の東海岸に伊東市があるんだから、伊豆半島の真ん中で、「伊中(いなか)市」。

郷土には誇りを持ちたいものでございます。


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CHRONICLES #95 リーニーへの手紙

千本浜 2005年3月10日
 →[ I Love Sunset! 夕陽が好き!]

レイのアパートには、部屋が5つか6つありました。
その一つに、とてつもなく立派な机がありました。

「this magnifient rolltop desk」と書いてあります。
「リーダーズ英和」によれば、「たたみ込みふた付き机」ということです。
アップライト型のピアノみたいな机なんでしょうね。

 →google.com: rolltop desk

「cylinder desk」という呼びかたもあるようですが、微妙に違うかしら。

 →google.com: cylinder desk

ディランの説明を見てみましょう。

「それはほとんど説明できない。」

あれま。
でも、その後でちゃんと説明してます。
オーク材で、ニンフたちやミネルヴァが円形に浮き彫り(medallion)されていたそうです。
上板には数学と天文学を象徴する模様がブロンズで作られ、金箔が貼ってありました。
ずいぶん立派。
秘密の隠し引き出しがあって、それを引き出すための機械装置もありました。
「It was incredible」と書いていますが、まさに途方もない机であります。
レイって何なんだろ。

さて、ディランはその机に向かって、従兄弟のリーニー(Reeie)に手紙を書きます。
「急いで書き上げた(dashed off)」というところに、リアリティがあります。

リーニーは一緒に育った従妹です。
同じ自転車に乗っていました。
シュウィン社(Schwinn)の、コースターブレーキ(coaster breaks)が付いた自転車です。
コースターブレーキというのは、いわゆるフットブレーキのことですね。
走行中にペダルを逆回転させて制動する自転車です。
日本ではあまり見かけませんが、欧米では握力の弱い子供が乗る自転車に多く採用されているようです。

ディランがあちこち遊びに行くときには、リーニーも一緒についてきたりしました。
ディランのシャツにかなり派手な刺繍をしてくれたこともありました。
リーニー自身はズボンの側面にリボンの縞を縫いつけていました。

まだ年齢がわからないので、従姉なのか従妹なのかわかりません。
でも、とっても仲良しなんですね。

p.78です。


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CHRONICLES #94 ニセ伝道師レイ

千本浜 2005年3月9日
 →[I Love Sunset! 夕陽が好き!]

二行空けて、今度はレイの話を始めます。

レイはブロンドの髪を、ジェリー・リー・ルイス(Jerry Lee Lewis)やビリー・グラハム(Billy Graham)のようになびかせていました。
その髪型は、説教者、伝道師がしていた髪型だと、ディランは言っています。
あれ? と思ったのですが、こういう感じかな。

 →Jerry Lee Lewis(画像)
 
 →Jerry Lee Lewis OnLine

ジェリー・リー・ルイスはピアニストを指すと思うのですが、ビリー・グラハムは有名なテレビ伝道師です。

 →Wikipedia:ビリー・グラハム

 →BGEA: Billy Graham Evangelistic Association

初期のロックンローラーはこの髪型を真似ていたそうです。
長めのオールバックということかしら。
こういう髪型は崇拝(cult)を生み出しやすいというのが、ディランの分析です。

レイはおもしろく説教の真似事をしてみせてくれたようです。
思い出しました。
レイは以前神学校に在籍していて、放校処分になったことがあるのです。
説教は相手によってネタを変えるという技を教えてくれます。

元々キリスト教は喩えの宗教です。
そこで、生活感のある喩えを用いるわけです。
農民が相手なら、耕して畝を作り、愛の種を蒔いて、そして救済の収穫を刈り取るといった話をします。
誰にでも説教を合わせることができたそうです。

レイは南部人で、そのことは隠しませんでしたが、奴隷制には反対でした。

「奴隷制というのは、最初から不法なものだ。極悪非道(diabolical)。奴隷の力のために、自由な労働者がまともな生活を送ることができなくなる。壊さなければならなかったんだ。」

レイはプラグマティックでした。
ディランは時々、レイには心や魂がないのではないかとも思ったそうです。
反労働組合(antiunion)でもありました。
レイはやっぱり謎の人物です。


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お巡りさん

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 9日 15:24
  • 日常雑記
自動巡回ソフトというのがあります。 指定先URLを自動的に回って、データを一気にダウンロードするものがあります。 常時接続の環境が普通になったので、ダイアルアップ接続の時代ほど需要はないだろうと思うのですが、それでも楽天広場で足跡を付けまくって自分のサイトに誘導したり、逆に姿を消してヲチとやらをするいわゆるネット右翼(プロ奴隷)などが活用しているようです。 (某ネズミの糞未満ストーカーは巡回ソフトではなくて「Sleipnir」を使っています。本当にヒマなやつだな。)

ところで、この手のソフトは自分のサイトのバックアップにも使えるのです。
検索してみると、「GetHTMLW」が良さそうなので、試してみました。
もちろんフリーソフトです。

 →「GetHTMLW」

適当なディレクトリを作ってその中で圧縮ファイルを展開して、実行すればそれでおっけ。
URLを放り込むと、ディレクトリ構造をそのまま、丸ごとダウンロードしてくれます。
他所に置いた画像ファイルも、保存してくれます。


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ヒナのひるね

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 9日 12:36
  • 日常雑記
二階サンルームで、毎度おなじみヒナのひるね。

春です。
いくらでも眠れるぞという天下泰平さ。
zzz...

ヒナのひるね


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It's a Small World

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 9日 03:32
  • 日常雑記
偽物の一日が終わり、ビールの泡145円。 違う、それは発泡酒。

かにに似せた蒲鉾つまみ、
発泡酒の泡145円。

悪税込み145円。
似せ物の、似せの幸福145円。

すきま風が見えた。


君には世界の仕組みが全部見えている。
そう、それはとても幸せだね。
君が暮らしているのは、小さな小さな世界なんだから。

君には知らないことなんてまったくないんだ。
そう、それはとても幸せだね。
君が暮らしているのは、小さな小さな世界なんだから。

君は自由にものを感じて、自由に生きているんだって。
そう、それはとても幸せだね。
君が暮らしているのは、小さな小さな世界なんだから。

君を守ってくれた人たちは、もういないのに。

 →Its a Small World


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CHRONICLES #93 巨大な磁石

千本浜 2005年3月8日

私は1970年代後半の「民主青年」がどんな政治的発言をしていたかは少し知っていますが、1960年ごろの合州国の「マルクス主義者」がどのようなものの見方や考え方をしていたのかは、まったく知りません。
あまり「科学的社会主義」という言い方はしていなかったんじゃないかなという気がします。
そういえばマルクーゼという人がいたなあと、懐かしく思い出しました。

大日本帝国が行なった朝鮮人強制連行についてなら多少知識がありますが、近代奴隷制一般などというものはまったく存じませんよ、わはは。

さて、ヴァン・ロンクです。
 →Dave Van Ronk

ディランによれば、ヴァン・ロンクの言うことは、つまらないとかわけがわからないということが決してなかったそうです。
ヴァン・ロンクはディランと似た種類の歌を歌っていました。
元々は、言葉を手探りで探しているように見える人達が歌っていた歌です。

百年以上も前に、状況と関わって掲げられた大義と理想、それが言葉と関係があるのだと感じ始めました。
すると突然、それほど昔のことのようには思えなくなったのだそうです。
言葉の持つリアリティが、すっと体感できたのでしょう。

あら、いきなりディランのお父さんが出てきます。
田舎に電話をしていたら、お父さんが出ました。
今どこにいるのか尋ねられたので、ディランは「世界の首都ニューヨークだよ」と答えました。
お父さんは「おもしろい冗談だ」と言います。

------------------------------------------------
But it wasn't a joke. New York City was the magnet----the force that draws obejects to it, but take away the magnet and everything will fall apart.
------------------------------------------------

人や物を強烈に引きつけるビッグアップル。
ニューヨークに対するディランの思いも、またかなり強いものでした。

ただいまp.77です。


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CHRONICLES #92 南北戦争

保線区 2005年3月7日

偶然殺人現場を見てしまった若きディラン、さすがにその映像は後々まで強烈に心の中に残ってしまったようです。

--------------------------------------
The power of the scene somehow jarred my mind, though----maybe because I'd just heard talk about it the previous night, but it reminded me of some old still images I'd seen of the Civil War. How much did I know about that cataclysmic event? Probably close to nothing. There weren't any great battles fought out where I grew up.

しかし、現場の持つ力によって、僕の頭はぐらぐら揺れていた。もしかしたら、僕は前の晩に事件の話を耳にしただけだったのかもしれないから。でも、僕は以前見たことのある南北戦争の写真を思い出した。僕はあの大惨事のことをどのぐらい知っているのだろう。たぶん、ほとんど何も知らないのだ。僕が育った辺りでは、大きな戦いはまったくなかった。
--------------------------------------

南北戦争の写真を掲載しているサイトがありました。
国会図書館なのかな。

 →Selected CIVIL WAR photographs

子供のころ近所に「古戦場」がなかったんですね。
どういうわけかわかりませんが、ディランは急に南北戦争のことが知りたくなったんだそうです。
そこで、ヴァン・ロンクに尋ねました。

-------------------------------------
Van Ronk could talk all day about socialit heavens and political utopias----bourgeois democracies and Trotskyites and Marxists, and internatinal workers' orders----he could grasp that stuff firmly, but about states' rights he almost looked bemused.

ヴァン・ロンクは、社会主義者の天国や政治的ユートピアについてなら、一晩中だって話すことができた。ブルジョア民主主義と、トロツキストと、マルキストと、国際労働者階級。そういうものはしっかりと把握していたのだが、州の権利に関しては、ほとんどぼんやりとしているように見えた。
-------------------------------------

私も中央集権国家しか知らないので、連邦国家内のそれぞれの国家(states)のあり方が、いまひとつピンと来ません。
ヴァン・ロンクは南北戦争に関しては、紋切り型の答えでお茶を濁します。

「南北戦争は奴隷解放のために戦われたんだな。それに関しては、まったく不思議なところはないよ。」

でも、それから独自の視点でものを見てきたということをアピールします。

「でもな、南部の富豪が捕虜を解放していたとしても、それで良かったということにならなかっただろうな。そうであったとして、南部へ行って、めちゃくちゃにやっつけて、土地を侵略していたことだろう。いわゆる帝国主義だ。」

ヴァン・ロンクはマルクス主義の視点を採用していました。

「南北戦争は、二つの敵対する経済システム間の戦いだったんだ。」

ただいまp.76であります。


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パレスチナ

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 7日 16:42
  • 日常雑記
新聞で芝生瑞和(しぼう・みつかず)さんの訃報を見つけて驚いた。

アマゾンで検索すると、売れ行き順に次のような著書が並ぶ。

『パレスチナ』文春新書
『アメリカよ、驕るなかれ』毎日新聞社
『「テロリスト」がアメリカを憎む理由 』毎日新聞社
『フジモリ大統領とペルー』河出書房新社

中東や中南米の危機構造について積極的に発言してきた方だ。
団塊の世代が逝くには、まだ早すぎる。
享年59。

早すぎる。


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CHRONICLES #91 刺殺事件

千本浜 2004年3月2日

ディランが待ち合わせのコーヒーハウスに到着すると、スポールストラはもうそこにいました。
経営者の「オランダ人」もいました。
店の入口のところに死んで転がっていました。

酔っ払って寝ているのをそんなふうにおどけて書いているのかと思ったら、違いました。
本当に死んでいたのです。

-----------------------------------------
The Dutchman was lying in the doorway of his storefront. There were splotches of blood on the ice and red lines in the snow, like spiderwebs.
-----------------------------------------
*splotch まだら、斑点、染み

その建物の所有者である老人が「オランダ人」を待ち伏せして、ナイフで刺し殺したのです。
小柄な老人が、厚い毛皮のコートを貫いて「オランダ人」を刺し殺すのは、かなりの技術が必要だったに違いないと、なんだかのんきなことを書いています。
「フーディーニ(Houdini)のように」と表現していますが、これはあの魔術師フーディーニですね。
もちろん現実と倒錯した感想なんですが、身近に事件が起きると、そんなものです。
「9.11」のWTCツインタワー崩落映像は、まるで映画のようだと思った人が多いでしょう。

 →マジシャン紹介:ハリー・フーディーニ

当の老人は既に警官に取り囲まれて、放心状態にあります。
数人の人が通りかかりますが、そちらを振り向きもしません。
ディランとスポールストラはその場を離れました。

「かわいそうにな」というスポールストラの言葉に相槌を打ちますが、本当は気持ち悪くて嫌だなと思っただけだったと書いています。
これも正直なところでしょう。

ただいまp.75です。


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CD版『クロニクルズ』

前回の「CHRONICLES #89」に「怪僧ラスプーチン」というタイトルを付けましたが、我ながらこれはひどいなと思います。 コーヒーハウスの経営者がラスプーチンに似ていたと書いてあるだけで、本筋とはまったく関係ありません。 実際、最初に書いた幻泉館本館の旧日記では、「The Water Is Wide」というタイトルを付けました。

でも、ボブ・ディラン自伝の読み方はこれでいいのではないかという気がします。
詩的な情景描写があったり、地の文に有名な曲の歌詞がさりげなく使われていたり、イメージが飛躍したり、いろいろな読み方ができるのです。
ディランは散文なんだからはっきり書かないといかんというようなことをどこかで言っていたと思うのですが、実際は作る曲の歌詞がいろいろな意味に取れるのと同じように、豊富なイメージを含んでいます。
思わずにやりとするようなところがあります。
コンメンタールのように詳細な註を付けるのは、大変なことだと思います。

元々、登場する人物や曲がよくわからないものがあるので、調べてメモしておこうと思って始めたことです。
PCのハードディスクにバックアップを取ってあるので、一度調べた人物や曲はすぐ検索できるようになっています。

一見あちこち話が飛ぶように見える「ボブ・ディラン自伝」ですが、こんな風に断片的に読んで、登場するイメージを楽しむのに適した本なのだと思います。
もちろん、さっと斜めに読んでしまうもよし。
でも、19歳のディランが見たものや感じたことを、のんびりと一緒に見ていくのも楽しいです。

この本のオーディオカセットやCDも出ているのですね。
朗読はショーン・ペン(Sean Penn)。
そう、昨夜地上波で放送していた『アイ・アム・サム(I Am Sam)』で主役を演じていた役者さんです。

ここで試聴できます。
 →Newsweek Entertainment : The Book of Bob

amazonで見かけたので、CDを発注しました。
ただいまの価格は悪税込みで2793円です。
CDは4枚組かな。


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CHRONICLES #90 通りのにおい

千本浜 2004年3月4日

ラスプーチン似の「オランダ人」と呼ばれる人物が経営しているコーヒーハウスで、ディランはセシル・テイラーと一緒に演奏をしたのですが、そこでは他にもジャズのビリー・ヒギンズ(Billy Higgins)やドン・チェリー(Don Cherry)と演奏したことがあるそうです。

 →Billy Higgins: 'We're really blessed'

 →DON CHERRY - LIST OF ISSUED RECORDS

二人とももう亡くなってるんですね。
知りませんでした。

ドン・チェリーというと、晩年のコルトレーンと一緒に演奏していました。
私が「百鬼夜行」と呼んでいる、フリージャズに接近していったコルトレーンです。
ドン・チェリーはおもちゃのような小さなトランペットを吹いてました。

おっと、この日はそのコーヒーハウスは単なる待ち合わせ場所だったようです。
そこでマークと落ち合ってから、「フォークシティ」へ演奏しに行こうという予定でした。
ブラザー・ジョン・セラーズ(Brother John Sellers)が歌うバックを演ることになっていたのですね。

 →Brother John Sellers Discography

ああ、この人も亡くなったんですね。

----------------------------------------
I was heading to meet Mark, walking along Carmine Street, past the garages, th barbershops and dry cleaners, hardware store. Radio sounds came shifting out of cafes. Snowy streets full of debris, sadness, the smell of gasoline.
----------------------------------------

ディランが描く風景はとてもいいですね。
「debris」というのは「残骸や破片の山」です。
「残骸と悲しみとガソリンの臭い」でいっぱいの大通り。
カフェから流れてきたラジオは、どんな曲を流していたのでしょうか。

私も、たとえば三十年前の高田馬場の風景や、吉祥寺の風景を思い出すことがあります。
ある日の映像が焼きついているのです。
鼻の奥にある臭いを感じて、そんな風景を思い出すことがあります。

今ではすっかり少なくなったサッポロラーメン屋さんのにおいは、高田馬場の早稲田通りを思い出します。
焼き鳥屋さんは吉祥寺。
青草が香る初夏の宵、にわか雨が降り始めた時の埃、早春の沈丁花。
においで思い出す風景があります。

まだp.74です。


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i am sam

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 5日 16:54
  • 映画
昨夜帰宅すると、テレビで映画『アイ・アム・サム(I Am Sam)』をやっていた。 『クレイマー・クレイマー(Kramer VS Kramer)』と『レインマン(Rain Man)』にビートルズを足して、6ぐらいで割った感じ。 とにかく分子がとても大きいので、分母ももっとでかくてもいいかも。

映像はCMみたい。
キャッチーで極端。
サムがダスティン・ホフマンみたいに見えるのは、わざとやってるんですね。

ずっと以前にサントラ盤を買ったはずだと思い出して、発掘した。
その時の日録もついでに発掘したので再掲しておきます。
輸入盤で安く買ったけど、日本盤だと20曲入っているようです。
たぶん、その3曲のために2倍もお金を払いたくなかったのだと思います。
今はあまり値段が変わらないみたい。

[2002年12月9日付日録]--------------

Amazonに頼んでおいたCDが1枚だけ届いた。速い!
映画『アイ・アム・サム』のサントラ盤のはずだったのだが、Inspired byとあるところをみると、映画で使っていない曲もありそう。
冒頭数曲は心が疲れた人にはいいんじゃないのという感じ。
歯医者さんでかかってもよさそうな、アコースティックに静かなボーカルね。
毒にも薬にもならない、とも言う。
途中からいろいろありまして、一言でいえば玉石混交。
どれとは言わないけれど、最低の演奏もあり。
ビートルズへのトリビュートって、どれもいま一つのような気がする。
もう一方の『この映画を盗め!』のサントラ盤に期待。

選曲やジャケットの感じから、これでもし主演がトム・ハンクスだったらもう勘弁してくださいという映画のような気がするが、それは偏見か?
"I'm Looking Through You"にはJackosn Browneの名前も書いてありましたが、なんだかわかりませんです。

I am Sam
I Am Sam - Music from and Inspired by the Motion Picture
1. Two of Us - Aimee Mann & Michael Penn
2. Blackbird - Sarah McLachlan
3. Across the Universe - Rufus Wainwright
4. I'm Looking Through You - The Wallflowers
5. You've Got to Hide Your Love Away - Eddie Vedder
6. Strawberry Fields - Ben Harper
7. Mother Nature's Son - Sheryl Crow
8. Golden Slumbers - Ben Folds
9. I'm Only Sleeping - The Vines
10. Don't Let Me Down - Stereophonics
11. Lucy in the Sky with Diamonds - The Black Crowes
12. Julia - Chocolate Genius
13. We Can Work It Out - Heather Nova
14. Help - Howie Day
15. Nowhere Man - Paul Westerberg
16. Revolution - Grandaddy
17. Let It Be - Nick Cave


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ちくま&図書

ひさしぶりに、のんびり市で一番大きな書店に出かけた。 カウンターに平積みしてある各種新書文庫目録や、出版社のPR誌をもらう。 amazonのようなところでばかり本を買っていると、これを忘れてしまうんだよなあ。

筑摩書房の『ちくま』と岩波書店の『図書』は定期購読してもいいかなと思う。
中学生高校生の頃は、『図書』を定期購読していたのだ。
あの頃は年間100円から200円に変わったのだったかしら。
今は年間1000円ナリ(送料込)であります。
ただ、もう少し部屋を片付けておかないとなあ。

『ちくま』3月号
吉田篤弘「寝耳に水」
 >少年期というものが、いつ終わったのか知らない。
 >だからといって、<永遠の少年>がどうのこうのと口走るのはいかがなものか。
 ぎくっ。
 仰せの通りです。

なだいなだ「迷信、妄信」
 血液型云々のエセ科学を批判。
 そうなんですよ、困るんです。
 >ナチは、ウソを大声で繰り返していれば真実になるといい、数々の妄言を流した。
 つまり、ブッシュやシャロンだ。

「追悼・石垣りん」は茨木のり子さんと谷川俊太郎さんの弔辞。

筑摩から「マルクス・コレクション」のシリーズが出ているのは知らなかった。
隔月刊行で、1月に初回配本として[4]『資本論 第一巻(上)』と[5]『資本論 第一巻(下)』が出たらしい。
好きな本なんで新訳は読んでみたいなあ。

『図書』3月号
マイク・モラスキー「日本文学に響くジャズ----五木寛之の初期小説」
 ああ、懐かしいな、「海を見ていたジョニー」。
 なぜか沢田研二さんが演じている写真構成で読んだ覚えがあります。
 中上健次さんがフリージャズやモダンジャズを取り上げたことに触れて、五木さんはもっと古いタイプのジャズだったというところは、今まで気づかなかった。

筑紫哲也「自れが在る」ということ
 忌野清志郎さんの「JUMP」を二番以外にどかんと引用。

お、もう寝ないとな。
後は寝床で読むことにしよう。

『ちくま』『図書』
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CHRONICLES #89 怪僧ラスプーチン

千本浜 2004年2月3日

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その日、後になって僕が目を覚ますと、そこには誰もいなかった。しばらくしてから下に歩いていき、歌友達のマーク・スポールストラ(Mark Spoelstra)に会いに行った。
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話は続いているようなので、レイがニューヨークは南北戦争で勝ったから云々と言っていた日のことだと思います。
同じ日だというのは本当かなあ。
これは少し作っちゃってるかもしれない。

 →Mark Spoelstra Discography


 →MARK SPOELSTRA
  若き日のボブ・ディランとマーク・スポールストラの写真があります。

ディランは「オランダ人(the Dutchman)」と呼ばれている男が経営しているコーヒーハウスでマークと会うことになっていました。
この「オランダ人」は、ロシアの怪僧ラスプーチンに似ていたそうです。
「the Siberian mad monk」という言い方をしています。
あれま。

 →ロマノフ王朝の悪魔 - 怪僧ラスプーチンは誰が殺したか

そこはセシル・テイラーがよく演奏するコーヒーハウスでした。
おお、ディランもセシル・テイラー(Cecil Taylor)と一度一緒に演奏したそうです。

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I played with Cecil once. We played "The Water Is Wide," the old folk song. Cecil could play regular piano if he wanted to.
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これは驚きですね。
まさにアヴァンギャルドの巨人だったセシル・テイラーですよ。
普通の伴奏をしてくれたんですな。
そういえば去年の春一番では、一番最後に木村充揮&山下洋輔で「ケ・サラ」でした。

 →Cecil Taylor's Web Site

 →The Water Is Wide

 "The Water Is Wide"は、やっぱり"There is a ship"と同じ曲ですね。
 PP&Mが歌っていたのが"There is a ship"で、私は高校2年生の時に文化祭のステージで演りました。
 この曲はギター2丁とリコーダーで、女子生徒に歌ってもらっただったのかしら。


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『絞殺』(1979年)

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 4日 01:44
  • 映画
CS「日本映画専門チャンネル」で新藤兼人監督の『絞殺』(1979年)。 この映画は知らなかった。 家庭内暴力をふるう息子を殺してしまうという、実際の事件に取材した作品。

映画の中でレコードをかけるシーンがあるのだが、黒猫を描いたキティレコードのマークが見えたのが嬉しかった。
かかる曲は加藤登紀子さんの歌う「鳳仙花」。

成績優秀な息子を演じているのは狩場勉さん。
大森一樹監督の『ヒポクラテスたち』(1980年)で、調子のいい大島君を演じていた人だ。
今はどうしているのかしら。

父親役西村晃さんと母親役乙羽信子さんは実にうまいなあと思う。
息子のノートに書いてある筆跡と内容が、以前実際に見たある手帳と似ていて,胸が痛んだ。


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CHRONICLES #88 武器よさらば

千本浜 2005年3月2日

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バージニア州出身のレイは、先祖が南北戦争の時両軍に分かれて戦った。僕は壁にもたれて目を閉じた。僕の頭の中を二人の声が別世界からの会話のように漂った。
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レイとポール・クレイトンが一晩中話をしているのを、坊やみたいなボブ・ディランがぼんやりと聞いているんですね。
ディランは南北戦争の話が好きなので、こういう部分が鮮明に記憶に残っているのでしょう。
アメリカ合州国は歴史が浅いので、南北戦争は歴史といえば必ず出てくる一大事件です。

 →Wikipedia:バージニア州
 
 →Wikipedia:南北戦争

南北戦争は「the Civil War」です。
小文字で「the civil war」と書いてあれば「内乱」。
大文字で「the Civil War」だと次の三つを指します。

【英史】ピューリタン革命(1642-49)
【米史】南北戦争 (1861-65)
【西史】スペイン内乱 (1936-39)

私の場合はこの中では、オーウェル『カタロニア讃歌』や、ケストラー『スペインの遺書』でスペイン内乱が一番おなじみです。
「スペイン市民戦争」という言い方もありましたが、誤訳に近いようです。
フランコのサッカーチーム、レアル・マドリッドに対するバルセローナの敵愾心は、この内乱の記憶がまだ生々しいからだという説もあります。
戊辰戦争で最も戦死者の多かった会津でいまだに薩長が評判悪いのと似てますね。

ああ、ヘミングウェイもいました。
いろいろ疑問に思っていたことがあるのですが、その一つを説明した文章を見つけました。

 →アーネスト・ヘミングウェイ,伝記の空白

レイとポールが徹夜で話していたのは、犬のこと、釣りのこと、森林火災のこと、愛と君主制のこと……。
まあ何でもアリなんですが、この南北戦争に関して話された言葉が、ディランにとって印象的だったんですね。

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レイはこう言っていた。ニューヨークは南北戦争を勝ってトップに上り詰めた都市だ。間違った側が負けた。奴隷制は悪いことであり、リンカーンであろうとなかろうと、とにかく奴隷制は死に絶えたのだ。
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p.74に入りました。


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おヒナ祭り

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 3日 19:23
  • 日常雑記
雛人形 2005年3月3日

今年は蛤の貝殻で作った雛人形が飾ってあった。

「立派な雛人形があったんだけど、みんな台湾に置いてきてしまった。」

母は初孫だったので、周囲の者がよってたかって買い揃えてくれたらしい。
昭和になったばかりのころ、大日本帝国植民地時代の台湾の話である。

そういえば、うちには五月人形が多かったな。
兜や太刀、作り物の柏餅はいいおもちゃになった。
鯉幟がないのが残念だった。

今日はお赤飯とひなあられをいただきました。
あ、ヒナの御馳走はないのよ。
下の画像は夕飯の時、何か降って来ないかとわくわく待っているヒナです。

夕食時のヒナ 2005年3月3日
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六連星

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 3日 18:42
  • 日常雑記
富士重工業の国内新車販売台数が、先月末で累計一千万台に達したそうだ。 国内の乗用車メーカー大手で8社目。 スバル車に乗っているので、ほほぉと思った次第。

今乗っているのは、トラヴィックという車です。
トラヴェルからの造語らしいが、ネーミングは今ひとつですなあ。
この車は、私が運転していて初めて気持ちがいいなあと思った自動車なんです。

中身はオペルのザフィーラという車で、それをスバルがチューンナップしたものです。
だから、ドイツ車に乗っている感じ。
次もこの車でいいなと思っていたのですが、もうスバルでは出さないそうなので、とても残念であります。
あたしゃオルタナ道まっしぐらですな。
スバルの中でも、マイナーな車。

私が子供の頃、うちには自動車がありませんでした。
学生時代に運転免許は取ったのですが、「来る魔」というミニコミを見かけてから、あんまり自動車で走り回るのはいいことじゃないなあという感じを持っていました。
でも、今地方都市で暮らしていると、自動車なしではなかなか暮らしにくいのです。
これほどモータリゼイションが進むとは思っていませんでした。

「すばる」はやまとことばなので、本当はひらがな表記の方がいいんですね。
「統べる」から来ているようです。
漢名が「昴宿(ぼうしゅく)」なので「昴」の字が当てられました。

敗戦によって解体された中島飛行機関連の企業6社が合併して現在の富士重工業になったわけですが、昴の別名「六連星」にちなんで、ブランド名を「スバル」にしたそうです。

 →SUBARU六連星伝説 ? 中島飛行機の末裔たち

NHKの番組でやったというスバル360開発談は、見ておりません。

 →スバル(中島飛行機)への思い入れ

 →夢を満載した国民車 スバル360


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CHRONICLES #87 鯨の歌

千本浜 2005年3月2日

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一つ確かなことは、僕が自分でフォークソングを作りたかったら、新しいひな形のようなものになるということだった。燃え尽きることのない、哲学的独自性のようなものが。それは自分の外部からそれだけでやってくるものだ。
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ポール・クレイトンを覚えているでしょうか。
私は忘れていたので、過去日録を検索してしまいました。
インテリで、学者で、詩人。
ディランがよく厄介になっていたレイを紹介してくれた人です。

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Sometimes Paul Clayton and Ray would talk through the night. They called New York City the capital of the world. They would sit at two tables...either they'd lean back against the wall or forward on the table, drink coffee and glasses of brandy.
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この雰囲気はよくわかりますね。
コーヒーやブランディを飲みながら、あれこれと話をしながら夜を明かす。
私はもう長いことそういうことをしていなかったのですが、楽天広場に日記を書くようになってから、ちょっと似た雰囲気を味わっています。

ただ、世界の首都ニューヨークに関しては、今となっては大いに抵抗を感じます。

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クレイトンは捕鯨の町、マサチューセッツ州ニューベッドフォード市の出身で、ヴァン・ロンクの親友だった。
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ニューベッドフォードは人口十万人程度の港町で、かつては捕鯨基地となっていました。
だからポールは「sea shanties」を歌っていたそうです。

『リーダーズ英和』によれば、「shanty」は「chanty/chantey」と同じ言葉で、「《水夫が錨を揚げる時などの》はやし歌」だそうです。

ポールはシャーロッツヴィル(Charlottesville)にログハウスを持っていて、時々そこへ出かけていました。
シャーロッツヴィルはヴァージニア州中部ブルーリッッジ山脈のふもとにある町。
ジョン・デンバーの「カントリー・ロード」にも出てきますね。

 →Country Roads (John Denver)

後にディランもそこに行って山の中を歩いたりしました。
電気も水道もなく、夜は灯油のランプと鏡で明かりをとったということです。
いいなあ。

p.73が終わるところです。


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ヒナのひるね

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 2日 18:20
  • 日常雑記
夕方浜へ出たのだが、空が暗い雲に覆われていて、残念。 昼ごろはぽかぽかいい天気だったんですよ。

3月2日の、ヒナのひるね。
あ、明日はヒナのお祭りだ。

ヒナのひるね 2005年3月2日


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CHRONICLES #86 So long, Cisco

【追記】No.1

 →フランク・ロイド・ライト

 帝国ホテルの設計者フランク・ロイド・ライトの略歴です。
 S&Gの歌の訳詞も掲載されています。


千本浜 2005年2月11日

ディランの生きかたを変えることになった完璧なフォークシンガー、マイク・シーガーを見かけたパーティーは、死期の近づいたシスコのお別れパーティーでした。
シスコとは短い挨拶を交わしただけなのですが、ディランはその夜のことをけっして忘れなかったことでしょう。

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デロレスと僕は外に出ると、不思議な動物を刻んだロマネスク様式の柱を見上げた。凍てつくような寒さだった。僕は両手をポケットに入れて、六番街の方を向いた。
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人々が行き交うのを見て、ディランはT.S.エリオットの詩を思い出します。
あちこちに歩いている人達がいて、反対方向に行く人はみんな逃げて行くように見える。
残念ながら、原詩がわかりません。

さらにニーチェまで引用しています。
ニーチェは『善悪の彼岸(Beyond Good and Evil)』で、人生の初めに老いを感じることについて述べているそうです。
これは後で探してみよう。

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I felt that, too. Somebody told me a few weeks later that Cisco had died.
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ディランが最も尊敬していたウッディ・ガスリーは病の床にあったのですが、そのウッディの盟友であるシスコが、亡くなったのです。

その前にカミーラのアパートがロマネスク様式だったということが書いてあったので、私はここで"So Long, Frank Lloyd Wright"という曲を思い出しました。
サイモン&ガーファンクルの「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」です。

 →lyrics - "So Long, Frank Lloyd Wright"

二行空けて、その時の変化について語り始めます。

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アメリカは変わりつつあった。僕は運命という感覚を持って、その変化に乗っていた。どこにも増してニューヨークは、そこにいるべき場所だった。
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ただいまp.73です。


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楽天広場のシステム改変

  • Posted by: 幻泉館主人
  • 2005年3月 1日 08:33
  • 日常雑記
楽天広場のメンテナンスは予定より早く終わりました。 一日に複数の記事を投稿できるようになったのはありがたいです。 これでおなじみ【追記】もおさらばかな。 とてもありがたいことでございます。

一日に3つでは足りない時もあるか。
不思議な制限です。
なぜだろう。
なぜかしら。

さらに不思議なことに「日記」という表現が復活してますな。
楽天広場は「ブログ」を名乗りたいんじゃなかったのかしら。
また路線を修正したのね。

編集ページには「日記記入日率」のグラフまでできてます。
書けよ?
書けよ?
と、急かされているようで嫌です。

「かんたん画像表示」に関しては、画像の倉庫が既にいっぱいになっているので、まったく関係ありません。
したがって、編集時に下に現われるようになったボックスは邪魔なだけです。

プレビュー機能も、タグのチェックを行なっていないので、まだ実用的ではありませんね。

ところで、ブッシュの戦争も「積極的平和」なのかなあ。
変だなあ。

今日は歯医者さんに行かねば。

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平田弘史『血だるま剣法』

小学校低学年のころ、しんちゃんという友達がいた。 自転車に乗る練習などしたのはしんちゃんの手ほどきによるもので、ずいぶん世話になった。

しんちゃんの得意は、映画やマンガを語ることだった。
こちらが観ていない映画や読んでいないマンガを、実におもしろく再現してくれるのだ。
東宝の怪獣映画や、クレイジーキャッツの映画は、しんちゃんのおかげで自分で観たような気になれた。

しんちゃんでうらやましいのは、お兄ちゃんがいたことだ。
他の学区へ引っ越してしまってからも時々遊びに行ったのだが、ビートルズが来るんだと興奮していたのは、お兄ちゃんの影響だったろう。
『ガロ』を知ったのも、しんちゃんのお兄ちゃんが買っていたからだ。

しんちゃんがリアリズム描写で語ってくれた数々のマンガは後にいろいろな形で読むことができたのだが、一つだけどうしても読むことができないマンガがあった。
それが、平田弘史さんの『血だるま剣法』である。

両腕両脚を切り落されながらも、まさに血だるまとなって殺戮を続ける猪子幻之助。
殺害した者の額には、「幻」の血文字が刻み込まれる。
強烈な印象を残しながらも、結局そのマンガを読むことはできなかった。
掲載された貸本雑誌は回収され、四十年以上も封印されていたからである。

昨年の秋、青林工藝舎からその『血だるま剣法』が復刊された。
原稿が手に入らないため、山松ゆうきちさん所蔵の本を解体してデジタル修復したようだ。
リメイク版の『おのれらに告ぐ』と、呉智英さんによる詳細な解説が付いている。
部落解放同盟による抗議と、版元日の丸文庫の対応に関しては呉智英さんの分析が今最も正確なものだろう。

おかげで忘れていたことをいくつも思い出した。
マンガ批評の「石子順造」さんとよく似た名前の、「石子順」さんという怪しい評論家がいたこと。
山松ゆうきちさんや山上たつひこさんが日の丸文庫の編集者だったことなどである。
山上さんが『血だるま剣法』のパロディを作品中に描いていたことは知らなかった。

『血だるま剣法・おのれらに告ぐ』
 平田弘史著
 監修及び解説 呉智英
 青林工藝舎
 A5判並製 本文213p.
 2004年9月25日発行
 定価:本体1400円+悪税
『血だるま剣法・おのれらに告ぐ』


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