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幻泉館の近くには郊外型の大型書店がありまして、以前は毎日寄っていたものです。
だから雑誌や新刊書籍のチェックは怠りなかったのです。
ところがamazonなんて便利なものができてしまったので、立ち寄り率がめっきり落ち込んでしまいました。
マンガ雑誌も読まなくなったので、今はそのあたりも疎いですね。
先日ひさびさにその本屋さんに寄りました。
地元の食品会社が経営している書店で、看板にはなぜかゴリラが描いてあります。
CDの扱いをやめたので、不良在庫を一枚千円ナリで売ってました。
ここはPC書籍が充実しているんですわ。
富士通の工場があるからなのか、情報専門学校があるからなのかわかりません。
以前はLINUX関連の本もよく買ったのですが、情報はネットで入手できるので、PC関連の本も買わなくなりましたなあ。
PCをいじるようになってもう二十年経ちましたが、すべて本や雑誌から得た知識でやりくりしてきました。
一度も本物のUNIXに触れたことがないのに自前サーバを立てたりしてるんですから、ずいぶんたくさん買ったはずです。
コミックのコーナーに行くと、まああの『夕凪の街 桜の国』が大量に平積みしてあるではないですか。
→2004年10月25日付日録:夕凪の街 桜の国
この本が売れているのなら、捨てたもんじゃないなと思いました。
で、驚いたのは『刑務所の前』。
ああ、こんなの出てたんだ、知らなかった。
これは悔しいです。
なんの躊躇もせずに第1集と第2集を買いました。
「ビッグコミックオリジナル」の増刊号に掲載されていたんですね。
大ヒット『刑務所の中』は世紀末に出たんでしたっけ。
あの花輪さんが捕まったのは知っていましたが、そんなに服役していたとは知りませんでした。
ガロでよく不思議なマンガを見掛けていましたが、驚きました。
『刑務所の中』は、花輪さんでなければ描けないマンガです。
事実に基づいた詳細な描写なのですが、たとえば「豚になっていく感覚」は誰にでも持てるものではないし、表現することもなかなか難しいでしょう。
映画はまだ観てないんですが、どうだったんでしょう。
その『刑務所の中』に至る「犯罪」を描いたのが『刑務所の前』です。
これが、なぜか主に二つの話が並行して描かれているんですね。
花輪さん本人がボロボロになった「本チャン」の銃を復元していく詳細。
表紙に描かれている少女の物語。
これに再び刑務所内部の細部が描かれたり、70年代のガンマニアの合宿が挟まったりしています。
まさに花輪ワールドです。
花輪ワールドなので、誰にでもお勧めするものはありません。
これを読んで怒り出す人もいるかもしれません。
おかしかったのは、ガンマニアの合宿地が本栖湖であったこと。
中学2年生の時、「高原教室」で行ったのが本栖湖なんですよ。
静かでいいところでしたが、ピンク映画の撮影隊が来ていて、私たちは大騒ぎしたものです。
『刑務所の前 第1集』
『刑務所の前 第2集』
花輪和一著
小学館
定価:各本体952円+悪税

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