Home
>
ボブ・ディラン自伝『クロニクルズ』 >
CHRONICLES #16 (Bob Dylan)
CHRONICLES #16 (Bob Dylan)
極東で米ソの代理戦争が行なわれていたころ、アメリカではつい数年前に友軍だったロシアに対する脅威が声高に叫ばれていました。
誰かがショットガンを突きつけている時に怖がるのと、現実ではないものを怖がるのは、まったく違うことだ。
でも、この恐怖を本当だと受け取って、それを押しつけてくるやつが多かった。
そして、簡単にこの空想の犠牲者になってしまうのだ。
小学校の教師は、ディランの母親を教えたのと同じ教師だった。
母親の時は若く、ディランの時には年をとっていた。
アメリカ史の授業では、共産主義者(commies)は銃や爆弾だけではアメリカを壊すことはできないと教わった。
アメリカ合州国憲法(the Constitution )を壊さなければならないのだ。
でも、まったく同じことだった。
空襲警報が鳴れば、机の下に顔を下に向けて寝ころばなければならない。
筋肉一つ動かしてはならないし、物音一つ立ててもならない。
まるでこうすれば、爆弾が落とされても助かるかのように。
ディランの回想から、当時のアメリカ国民が、いかに共産主義者の攻撃を恐れていたのかうかがえます。
同時に、アメリカ人が空襲や核兵器に対して無知であったこともわかります。
このくだりを読んで、『アトミック・カフェ』(1982年)という映画を思い出しました。
マイケル・ムーア監督のお師匠さんたちが作った映画です。
冷戦下アメリカで流されたニュース映像や政府広報映像のコラージュです。
まさにノー天気に核戦争を考えているのだなあとわかります。
一般的なアメリカ人は原爆を落としておいて、その下でどんなことが起きたかということには無知なのです。
→『アトミック・カフェ』
もっとも、アウシュビッツや広島長崎については教えても、南京のことは教えない日本であまり偉そうなことは言えません。
アメリカの人種差別に関しては詳しいのに、日本の人種差別に目を向けないというのもありましたな。
ほんのちょっとしか進んでません。
p.30。
ひさしぶりに丸一日お休みなので、追記できるかな。
『クロニクルズ』の追記は下に付けます。
|
|
Trackbacks:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.gensenkan.net/~blog/mt-tb.cgi/23
- Listed below are links to weblogs that reference
- CHRONICLES #16 (Bob Dylan) from 幻泉館日録
Home
>
ボブ・ディラン自伝『クロニクルズ』 >
CHRONICLES #16 (Bob Dylan)