楽天広場のシステム改変

楽天広場のメンテナンスは予定より早く終わりました。
一日に複数の記事を投稿できるようになったのはありがたいです。
これでおなじみ【追記】もおさらばかな。
とてもありがたいことでございます。
一日に3つでは足りない時もあるか。
不思議な制限です。
なぜだろう。
なぜかしら。
さらに不思議なことに「日記」という表現が復活してますな。
楽天広場は「ブログ」を名乗りたいんじゃなかったのかしら。
また路線を修正したのね。
編集ページには「日記記入日率」のグラフまでできてます。
書けよ?
書けよ?
と、急かされているようで嫌です。
「かんたん画像表示」に関しては、画像の倉庫が既にいっぱいになっているので、まったく関係ありません。
したがって、編集時に下に現われるようになったボックスは邪魔なだけです。
プレビュー機能も、タグのチェックを行なっていないので、まだ実用的ではありませんね。
ところで、ブッシュの戦争も「積極的平和」なのかなあ。
変だなあ。
今日は歯医者さんに行かねば。

平田弘史『血だるま剣法』

小学校低学年のころ、しんちゃんという友達がいた。
自転車に乗る練習などしたのはしんちゃんの手ほどきによるもので、ずいぶん世話になった。
しんちゃんの得意は、映画やマンガを語ることだった。
こちらが観ていない映画や読んでいないマンガを、実におもしろく再現してくれるのだ。
東宝の怪獣映画や、クレイジーキャッツの映画は、しんちゃんのおかげで自分で観たような気になれた。
しんちゃんでうらやましいのは、お兄ちゃんがいたことだ。
他の学区へ引っ越してしまってからも時々遊びに行ったのだが、ビートルズが来るんだと興奮していたのは、お兄ちゃんの影響だったろう。
『ガロ』を知ったのも、しんちゃんのお兄ちゃんが買っていたからだ。
しんちゃんがリアリズム描写で語ってくれた数々のマンガは後にいろいろな形で読むことができたのだが、一つだけどうしても読むことができないマンガがあった。
それが、平田弘史さんの『血だるま剣法』である。
両腕両脚を切り落されながらも、まさに血だるまとなって殺戮を続ける猪子幻之助。
殺害した者の額には、「幻」の血文字が刻み込まれる。
強烈な印象を残しながらも、結局そのマンガを読むことはできなかった。
掲載された貸本雑誌は回収され、四十年以上も封印されていたからである。
昨年の秋、青林工藝舎からその『血だるま剣法』が復刊された。
原稿が手に入らないため、山松ゆうきちさん所蔵の本を解体してデジタル修復したようだ。
リメイク版の『おのれらに告ぐ』と、呉智英さんによる詳細な解説が付いている。
部落解放同盟による抗議と、版元日の丸文庫の対応に関しては呉智英さんの分析が今最も正確なものだろう。
おかげで忘れていたことをいくつも思い出した。
マンガ批評の「石子順造」さんとよく似た名前の、「石子順」さんという怪しい評論家がいたこと。
山松ゆうきちさんや山上たつひこさんが日の丸文庫の編集者だったことなどである。
山上さんが『血だるま剣法』のパロディを作品中に描いていたことは知らなかった。
『血だるま剣法・おのれらに告ぐ』
 平田弘史著
 監修及び解説 呉智英
 青林工藝舎
 A5判並製 本文213p.
 2004年9月25日発行
 定価:本体1400円+悪税
『血だるま剣法・おのれらに告ぐ』
www.iraqbodycount.org www.iraqbodycount.org
www.iraqbodycount.org

さようなら、南セントレア!

「南セントレア市」は幻に終わった。
隣接する市にできた空港の怪しい名前を採用するという合併協議会の目論見は、住民が合併そのものを拒むことによって完全に否定された。
私は美浜町の住民でも南知多町の住民でもないので、まったくの他人事として「南セントレア市」はおもしろいなあと思っていた。
「平成の大合併」なる愚かな行政を歴史に刻み込むには、いい名前ではないかと思ったのだ。
もちろん誰だってそんな愚かな名前のところに暮らしたくはないわね。
さようなら、南セントレア!

CHRONICLES #85 地図のない町

千本浜2005年2月11日
ローマックスのロフトで観たマイク・シーガーの演奏は、ディランにとって初めての霊的体験と呼べるものでした。
その時に自分が変わらなければならないのだと気づいたのですが、それをいろいろな表現で書いています。
最後に出てくるのが、地図の比喩です。
———————————————
I had the map, could even draw it freehand if I had to. Now I knew I’d have to throw it away. Not today, not tonight, sometime soon, though.
———————————————
いつだかわからないけど、近いうちにおなじみの地図を捨てなければならないのです。
でも、それで迷うことはないんですよ。
二十歳前のディランの未来は、輝いて見えます。
マイク・シーガーはフォークウェイズ(Folkways)のモウ・アッシュ(Moe Asch)と話をしています。
ああ、フォークウェイズ!
その時ディランが最も注目していたレーベルなのです。
マイクがいるランブラーズのレコードも、全部フォークウェイズから出ていました。
こことレコーディングの契約できたらいいのになあというのがディランの気持ち。
そろそろ帰らなければならないので、パーティの主役である、死期の近いシスコ(Cisco)のところへ簡単な挨拶に行きます。
このところ病院へウッディを見舞っているのだと言います。
シスコは微笑んで、「ウッディは何もごまかしのないやつだ。今度行った時によろしく伝えてくれ」と言ってくれます。
ディランとデロレスは部屋を出て行きます。
ただいまp.72です。
www.iraqbodycount.org www.iraqbodycount.org
www.iraqbodycount.org

串にどて

木村充揮さんの「天王寺」に、「どて」が出てきます。
この「どて」を食べたことがないんですわ。
googleすると、すぐにわかりました。
 →どて焼き
名古屋の味噌おでんはおなじみで好きなんです。
八丁味噌で甘く煮込んであるやつ。
似たようなものかと思っていたら、だいぶ違うんですな。
どて焼きは白味噌仕立てで、食感はもう少しコリッとしてしているようで。
ついでに串カツ。
 →串カツ
 ♪ 安酒飲んで 串にどて
 ♪ 5月にゃ野音で 春一番
ああ、楽しみだ。

美代子阿佐ヶ谷気分

安部慎一さんの『美代子阿佐ヶ谷気分』を買った。
表題作はあの時代の傑作だと思う。
岡林信康さんが「あんたにゃわかるめー」と歌う絵が挿入されたりする。
黒目ばかりの美代子さんの、独白だけで成立しているマンガ。
以前CAT-Oさんが採り上げてました。
安部さんの略歴や絵はそちらをご覧ください。
 →その後の「美代子阿佐ケ谷気分」…安部慎一の“私マンガ”
 阿佐ヶ谷の
 彼の部屋であたし
 平和よ
 《キスマーク》
アベシン、オウジと並び称されていたころ、『月刊ガロ』を読んでいたのだが、実はアベシンのマンガはちょっと苦手だった。
なんだかいやらしいなという気持が先に立ってしまったのだ。
あれ。
「三バカ」という言い方をしていたと思うのだが、もう一人は誰だったんだっけな。
最後に入っている「キス」という作品は、私の好きな鈴木翁二さんの「ギター壊し浮かれた」に絵もコマ割りも似てるんだけど、この2作品はどういう関係なんだろう。
 →2004年2月18日付日録:70年代フォークとガロ
さらに疑問。
明治時代の筑豊を描いた作品があったと思うのですが、未完のままなのかな。
最近知ったのですが、この安部慎一さんの息子さんたちがバンドをやっています。
 →SPARTA LOCALS
安部慎一『美代子阿佐ヶ谷気分』
安部慎一
『美代子阿佐ヶ谷気分』
 ワイズ出版
 A5判並製 本文251p
 2000年7月3日発行
 定価:本体1800円+悪税

CHRONICLES #84 僕の歌

千本浜 2005年2月23日

マイク・シーガーの完璧な独演に夢中になりながら、ディランは自分のことを考えました。
————————————
僕が取り組まなければならないものを、マイクは既に遺伝子の中に、その遺伝子の構造の中に持っていた。この音楽は、生まれる前からマイクの血の中に流れていたに違いない。誰もそれをただ学ぶなんてことはできないのだ。そして僕は自分の中の思考パターンを変えなければならないのだということが、わかり始めた。以前だったら許さなかったような、可能性というものを信じなければならない。僕はそれまでずっと自分の創造力を、とても狭い、操りやすい規模にまで閉じてしまっていた。それに慣れすぎてしまっているので、僕は自分の頭を混乱させなければならないのかもしれない。
————————————
これは驚きました。
あの自信の塊のようなボブが、本物に圧倒されて、生きかたを変えようと考えたのです。
ボブ・ディランにとっての「私の大学」フォークロア・センターに入り浸って懸命に「フォークソング」を学習していたころです。
生で観るマイクの演奏はすごかったんでしょうね。
思えば、音楽に対するこの真っ直ぐな姿勢が、ディランの真骨頂なのでしょう。
すべてが歌を中心に回っているのです。
————————————
自分のやっていることが正しい方向にあるということ、正しい道を進んでいるということ、言葉とメロディと変化を覚えて知識を迅速かつ直接手に入れつつあるのだということはわかっていた。でも、僕がその知識を実際に活用するのには残りの人生をすべて費やさなければならないかもしれない。マイクはそんなことをする必要がない。マイクはまさにただそこにいた。
————————————
う?ん、ビデオ“Pete Seeger’s Family: SING-A-LONG”を観た時、そんなにすごい人だとは思いませんでした。
ダメですな、やっぱりあたしゃ才能がないのでしょう。
ディランによれば、「フォークソング」とはとらえどころのないものだそうです。
————————————
一つの歌が千以上もの顔を持っている。そしてもしもその曲を演奏したいと思うのなら、そのすべてに会わなければならないのだ。
————————————
ひぇ?。
————————————
フォークソングというのはその意味が様々に変化し、ある瞬間からその次の瞬間に至る間に、もう同じようには見えないかもしれない。それは誰が演奏し、誰が聴いているかによるのだ。
————————————
遺伝子の構造に「フォークソング」が組み込んであるマイクには、「フォークソング」では勝てない。
それでボブ・ディランが下した結論はこういうものです。
————————————
The thought occurred to me that maybe I’d have to write my own folk songs, ones that Mike didn’t know.
もしかしたら、僕は自分自身のフォークソングを、マイクの知らないフォークソングを書かなければならないのかもしれないという考えが頭に浮かんだ。
————————————
なんだかあんまり論理的ではないような気もしますが、正しい方向性でしたね。
本日の結論は、強引マイウェイということで。
www.iraqbodycount.org www.iraqbodycount.org
www.iraqbodycount.org

刑務所の前

幻泉館の近くには郊外型の大型書店がありまして、以前は毎日寄っていたものです。
だから雑誌や新刊書籍のチェックは怠りなかったのです。
ところがamazonなんて便利なものができてしまったので、立ち寄り率がめっきり落ち込んでしまいました。
マンガ雑誌も読まなくなったので、今はそのあたりも疎いですね。
先日ひさびさにその本屋さんに寄りました。
地元の食品会社が経営している書店で、看板にはなぜかゴリラが描いてあります。
CDの扱いをやめたので、不良在庫を一枚千円ナリで売ってました。
ここはPC書籍が充実しているんですわ。
富士通の工場があるからなのか、情報専門学校があるからなのかわかりません。
以前はLINUX関連の本もよく買ったのですが、情報はネットで入手できるので、PC関連の本も買わなくなりましたなあ。
PCをいじるようになってもう二十年経ちましたが、すべて本や雑誌から得た知識でやりくりしてきました。
一度も本物のUNIXに触れたことがないのに自前サーバを立てたりしてるんですから、ずいぶんたくさん買ったはずです。
コミックのコーナーに行くと、まああの『夕凪の街 桜の国』が大量に平積みしてあるではないですか。
 →2004年10月25日付日録:夕凪の街 桜の国
この本が売れているのなら、捨てたもんじゃないなと思いました。
で、驚いたのは『刑務所の前』。
ああ、こんなの出てたんだ、知らなかった。
これは悔しいです。
なんの躊躇もせずに第1集と第2集を買いました。
「ビッグコミックオリジナル」の増刊号に掲載されていたんですね。
大ヒット『刑務所の中』は世紀末に出たんでしたっけ。
あの花輪さんが捕まったのは知っていましたが、そんなに服役していたとは知りませんでした。
ガロでよく不思議なマンガを見掛けていましたが、驚きました。
『刑務所の中』は、花輪さんでなければ描けないマンガです。
事実に基づいた詳細な描写なのですが、たとえば「豚になっていく感覚」は誰にでも持てるものではないし、表現することもなかなか難しいでしょう。
映画はまだ観てないんですが、どうだったんでしょう。
その『刑務所の中』に至る「犯罪」を描いたのが『刑務所の前』です。
これが、なぜか主に二つの話が並行して描かれているんですね。
花輪さん本人がボロボロになった「本チャン」の銃を復元していく詳細。
表紙に描かれている少女の物語。
これに再び刑務所内部の細部が描かれたり、70年代のガンマニアの合宿が挟まったりしています。
まさに花輪ワールドです。
花輪ワールドなので、誰にでもお勧めするものはありません。
これを読んで怒り出す人もいるかもしれません。
おかしかったのは、ガンマニアの合宿地が本栖湖であったこと。
中学2年生の時、「高原教室」で行ったのが本栖湖なんですよ。
静かでいいところでしたが、ピンク映画の撮影隊が来ていて、私たちは大騒ぎしたものです。
『刑務所の前 第1集』
『刑務所の前 第2集』
 花輪和一著
 小学館
 定価:各本体952円+悪税

花輪和一『刑務所の中』『刑務所の前』

70年代サブカルチャー&反原発

Page generated in 0.217 seconds. Stats plugin by www.blog.ca