タイム

東京高田馬場の早稲田通り沿いに、「TIME」という名の中古レコード屋があった。
いや、今もある。
店の場所は少し移ったのではなかっただろうか。
東京新聞の「解剖図鑑」という小さなコラムに、この「TIME」のことが載っていた。
「36年ほど続く老舗」と書いてある。
ずっと昔からあったような気がしていたのだが、私がよく覗いていたのは70年代の後半から80年代の前半にかけてのことなので、そんなに古い店ではなかったのだな。
髭を生やしてパイプをくわえた、マスターと呼びたくなるような店主が、買い取りのレコード一枚一枚に関して丁寧に売り主に説明していたのを思い出す。
そういうのを、横目で見ていた。
高田馬場の早稲田通り沿いを歩いている時、いつもお金がなかった。
だから、毎回ひやかしに寄るだけだった。
バーデン・パウエルのレコードは、この店で買ったのだったなあ。
今の店主は34歳の方だという。
「その後、創業者から店を譲り受けた。2年前に創業者は亡くなった。」
そうか、あのマスター、亡くなったんだ。
私が通っていたのは、アナログレコードの時代。
大きなジャケットを一枚ずつ引き抜いて、レコードを眺めたものだ。
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