日本のいちばん長い日

現職閣僚の自殺は、衝撃的なニュースだ。
それはそうだろう。
責任逃れでしかない、そんな行動をとるような人物を、普通は大臣に任命しない。
現行の日本国憲法下では初だとか、戦後初だとか報道されている。
それでは大日本帝国憲法の下ではどうだったのだろうか。
私は一人の閣僚の名前しか思い浮かばない。
映画『日本のいちばん長い日』で三船敏郎が演じた、阿南惟幾陸軍大臣である。
 →誰か昭和を想わざる 昭和ラプソディ
 →戦争死者と「玉砕」のこと
 →Wikipedia: 阿南惟幾
 →阿南惟幾(1887-1945=あなみこれちか)
大学を出てから、まともに就職をせずにアルバイトをして暮らしていた。
週に3日ずつ、吉祥寺中道商店街の小さな書店と、深夜の7-11。
7-11で朝まで働いて下宿へ帰る時には、いつも「阿南」と表札のある家の前を通った。
上品な生け垣のある古い家。
阿南陸相が自刃して果てたのは陸相官邸で、三宅坂あたりにあったのだからまったく違う場所なのだが、よく『日本のいちばん長い日』の映像を思い出した。
「一死をもって大罪を謝し奉る」の遺書を前に割腹し、介錯を拒んで頸動脈を切る三船の演技は、映画のクライマックスになっていた。
夜勤明けの朦朧とした頭には、まったく関係のない民家の廊下に、朝もやの中の凄絶な場面が蘇るのだ。
阿南陸相以前に、自殺した現職閣僚などいたのだろうか。
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9条を殺すな!

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