坊や、速すぎるよ CHRONICLES #419

狩野川 2006年7月29日
 →Chapter 5: River of Ice
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I couldn’t play like Glover or anything, and didn’t try to. I played mostly like Woody Guthrie and that was about it. Glover’s playing was known and talked about around town, but nobody commented on mine.
僕はグローヴァーやなんかのようには演奏できなかったし、そんなふうに演奏しようともしなかった。たいていはウディ・ガスリーのように演奏したというわけだった。グローヴァーの演奏は有名だったし、街中で話題になっていたけれど、僕の演奏については誰も何も言わなかった。
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ハーモニカの演奏のことです。
演奏方法が違うのだから、これは仕方がないですね。
ディランが後にニューヨークに出て行って「Cafe Wha?」で最初に仕事をもらったのは、ハーモニカ奏者としてでした。
だからそんなに悪くはないと思うのですが、本人は笑い話のネタにしているようです。
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The only comment that I ever got was a few years later in John Lee Hooker’s hotel room on Lower Broadway in New York City. Sonny Boy Williamson was there and he heard me playing, said, “Boy, you play too fast.”
僕が貰った唯一のコメントは数年後、ニューヨーク市ローワー・ブロードウェイにあるホテルのジョン・リー・フッカーの部屋でだった。サニー・ボーイ・ウィリアムスンがそこにいて、僕が演奏するのを聴いて言ったのだ。「坊や、速すぎるよ」
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 →John Lee Hooker
 →Sonny Boy Williamson 2
 →Sonny Boy’s Lonesome Cabin 映像があります。
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祭りの時間 #2

狩野川花火大会 2006年7月29日
今年も二晩連続で狩野川の花火大会。
夏祭りの喧騒は避けて、少しだけ写真を撮ってきた。
桟敷席でよく冷えたビールを飲みながら眺めるのも素敵だけれど、少し離れた河原に親子でしゃがみ込んで観ているのはほほえましくていいな。
ちゃんとレジャーシートを敷いて、御馳走を広げている家族もいる。
母親と小学生の娘二人で、マクドナルドのハンバーガーを頬張りながら花火を観ているのは、どういう状況なんだろう。
光と音に驚いていた小さな子も力の限り泣いてから、ぐったりとお父さんの肩で寝入ってしまう。
子供たちは、この幸せな時間がそう何度も繰り返されるものではないことをちゃんと知っているのかもしれない。
 →幻泉館日録:祭りの時間
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あの日の風

遅い晩飯を食べている時に、おっ母さんがテレビで『となりのトトロ』を見ていた。
「ちっちゃい子は無茶をするからねえ」
六十年以上も前のことを思い出したらしい。
「タダスケが親父さんのところに新聞持っていったんだよ」
小さなター坊がいなくなって大騒ぎになったそうだ。
何キロも離れた病院に、新聞を届けてあげようと、懸命に歩いたのだろう。
「親父さん」はまもなく亡くなった。
もうずっと昔の話。
今ター坊叔父さんは隣町に暮らして、趣味で野菜を作っている。
毎週のように何か届けてくれる。
さて、注文するのが遅れたので、だいぶ遅くなって届いたイサトさんの新アルバム。
『あの日の風』
アルバムのタイトルになっている「あの日の風」という曲は、「(dedicated for 坂庭省悟、高田渡)」と献辞が付いています。
 ♪ 憶えているよあの日の空
 ♪ 感じていたよあの日の風
 ♪ 僕は今も忘れない
 ♪ あの暑い夏の日
省悟さんと渡さんが続けて亡くなったことが、イサトさんに約三十年ぶりというボーカルアルバムを作らせるきっかけになったのでしょう。
(「for」より「to」の方が良いような気がします。)
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一時期、僕の中で’70年代の吉祥寺を引きずっていたのは確かで、何か叶うのならあの時代をもう一度って少しは思ってもいました。
でもそんなものは何も残っていなかったんです。
人も建物も…。
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アルバムの1曲目があの「吉祥寺1972」。
 ♪ 中道通りを少しばかり行くと
 ♪ あのバンビって洋食屋が
 ♪ その後ゆくのは決まってたよ
 ♪ そうあの武蔵野火薬庫
イサトさんが「僕にとって吉祥寺が最も刺激的だった」という1972年。
吉祥寺はまだこの僕にとっては遠い街だった。
中道通りにあったちょっと特殊な本屋さんでアルバイトをして暮らしたのは、もう80年代に入ろうという頃だった。
その時には「ぐゎらん堂」はまだあった。
週刊少年ジャンプが化け物雑誌になる頃で、「ぐゎらん堂」用に一冊取り置いた覚えがある。
『あの日の風』
 中川イサトwith武蔵野レビュー
1 吉祥寺1972
2 Willin’
3 呟き
4 The City of New Orleans
5 北帰行
6 The Weight
7 I’m So Lonesome I Could Cry
8 ホライゾン
9 あの日の風 (dedicated for 坂庭省悟、高田渡)
10 終わりの始まり
11 生活の柄
12 Freight Train (Instrumental)
  中川イサト:Guitar, Vocal
  竹田裕美子:Piano, Keyboard, Accordion
  宮崎勝之:Mandolin, Vocal
  大庭珍太:Bass, Vocal
  古橋一晃:Guitar
  河野俊二:Drums, Percussion
あの日の風
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黒旗を見よ

竹中労の本を持っていないかと訊かれたのだ。
いかにも所蔵はしてござるが、文庫本の発掘はちと難しい。
ああ、分厚い『黒旗水滸伝』の上下二巻なら枕許の山の中にあったな。
しかし、どうしてタエさん(仮名♀二十代)が竹中労を?
聞けば、TBS系列『R30』でやっているキツネ目の大将宮崎学さんのコーナーで竹中労を採り上げていて、興味を抱いたのだという。
なるほど納得。
私なら持っているだろうという推測は正しかったのだが、ちくま文庫などがすぐに出なくて申し訳ない。
いきなり『黒旗水滸伝』はちとキツイかもしれませんなあ。
ま、いいか。
この本は下巻を2003年の10月に買って、重版出来を待って2003年12月に上巻を買ったのだった。
 →幻泉館日録:『黒旗水滸伝』(竹中労)
三年経って、何も良くなっていない。
どんどん悪くなっていった。
自民党の総裁が安倍とかいう人になって、それがそのまま首相になったら、日本さらに悪くなるのだろう。
楽天ブックスでは『黒旗水滸伝』は上下巻とも品切れになっていた。
amazon.co.jpでは、またもや上巻だけ品切れ。
それでも、古本が出品されていた。
版元皓星社も上巻は品切れ。
残念だなあ。
早く増刷してくださいな。
厳しいか、やっぱり。
 →皓星社:黒旗水滸伝 大正地獄篇
黒旗水滸伝 大正地獄篇
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ミネアポリスの音楽仲間 CHRONICLES #418

保線区 2006年7月25日
 →Chapter 5: River of Ice
当時のミネアポリス周辺の歌い手ということで、ディランは二人の名前を挙げています。
一人はデイヴ・レイ(Dave Ray)。
まだ高校生で、12弦ギターを弾いてレッドベリーやボ・ディドリー(Bo Diddley)の曲を歌っていました。
中西部全体でも、12弦ギターはこの1丁しかなかっただろうと言ってますが、本当かしら。
 →BO DIDDLEY – The Originator
 →Wikipedia: Bo Diddley
ボ・ディドリって、いいですよね。
鮎川誠さんが、ボ・ディドリーと一緒に写った写真を嬉しそうにアップしていましたよ。
 →Mo’ Photos with Bo Diddley !!
このデイヴ・レイはGoogleで検索するとヒットします。
ディランの兄貴分だったジョン・コーナーと一緒に演奏している写真がありました。
2002年の感謝祭の早朝に、癌で亡くなったそうです。
 →Remembering Dave Ray
ディランがもう一人名前を挙げているのは、トニー・グローヴァー(Tony Glover)です。
歌よりもハーモニカを吹いていることが多かったそうです。
ジョン・コーナーのサイトを覗くと名前が出ているので、今も一緒にやっているようです。
 →SPIDER JOHN KOERNER Official Website
トニー・グローヴァーの場合は「ソニー・テリーやリトル・ウィルターのように」両手でふさぐようにハーモニカを吹いていました。
 →Sonny Terry
 →Little Walter
ディランは、ギターを弾きながら、ハーモニカ・ホルダーを使って吹きました。
あのホルダー(harmonica rack)は、やっぱり手に入らなかったそうです。
当初はハンガーを曲げて代わりに使っていたという話です。
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The real harmonica rack that I found was in the basement of a music store on Hennipen Avenue, still in a box unopened from 1948. As far as harp playing went, I tended to keep it simple.
僕が見つけた本物のハーモニカ・ホルダーは、ヘニペン街の楽器屋の地下室で、1948年以来未開封のままの箱の中にあった。ハーモニカの演奏に関する限り、僕はシンプルな演奏を続けることが多かった。
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ボクの遺書

ひさびさ夜なべ仕事。
お風呂上がりにどっと汗をかく。
暑いなあ。
やっと「夏休み」らしくなってきたかしら。
昼間CD屋さんで見かけて安いので買ったDVDが塚本晋也監督の『双生児 -GEMINI-』。
「売り切れ御免! スーパー・ハリウッド・プライス」で1枚690円(悪税込み)だった。
どうも仕事をしなかがら観るのには向いていないので、途中でやめてしまった。
またいつか観よう。
それは本棚のDVDコーナーに指し込んで、その辺りの背を眺める。
やっぱり音楽ものかな。
以前MDに音をダビングした『ROOTS MUSIC 音楽祭』のPART1とPART2。
これにしよう。
これなら余計なインタビューが入ってなくていい。
2002年の映像で、2004年3月に買ったんだな。
 →幻泉館日録:自分の感受性くらい
楽天市場で検索するとPART2しかヒットしないけど、amazon.co.jpだとまだ両方ヒットする。
在庫僅少かもしれない。
渡さんの好きな人は買っておいた方がいいかもしれませんよ。
あたりまえだけど、まだ渡さんが元気です。
五郎さんの最後が「ボクの遺書」で、編集順では渡さんが出てくる前に歌っています。
五郎さんは12弦ギターの弦を2本ぐらい切って、汗びっしょりかいて歌ってます。
なんだか変だなと思ったら、アルバムでは「ぼくの遺書」という表記でした。
 →幻泉館日録:ぼくの遺書
 ♪ 人生は一度きり
 ♪ リーインカーネーションなんて信じない
 ♪ 死んだらそれで終り だからこそ思うんだ
 ♪ あと何年かわからないけど
 ♪ 残されたぼくの人生
 ♪ 思いきり生きて 思いきり死のう
あ、観てちゃダメじゃん。
夜なべ仕事じゃ。
ROOTS MUSIC音楽祭 PART1 [DVD] (1)
ROOTS MUSIC音楽祭 PART2 [DVD] (2)
ぼくが死んでこの世を去る日
BlogPet 中川五郎/ぼくが死んでこの世を去る日

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チューニングって曲です

今年の春一番のステージで、たぶんイサトさんだったと思うのだけど、ギターのヘッドに小さなチューニングメーターをくっつけているのを見て、あれいいなあと思ったのです。
それでも、私の場合はステージで調弦したり、曲によって変則チューニングに変えたりということはないので、縁はないだろうと、そのまま忘れていました。
ところが、この前12弦ギターに新しい弦を張っていて突然思い出したのです。
あれ欲しいなあ。
だってず?っとチューニングしてなきゃいけないんだもの。
中学高校の頃は音叉で合わせてたんですな。
 →恋のバッドチューニング
絶対音感なんてものがないので、基音はちゃんと音叉から取らないといけません。
どっちが高いかという相対音感はあるので、比べて合わせます。
音叉で合わせた5弦のAを元にして、ポーンという倍音を出すハーモニックスという奏法で、3弦から6弦まではきれいに揃います。
でも、2弦が厳しい。
少しごまかして合わせていたのだと思います。
少しだけ音のずれた弦を鳴らすと、音にうなりが生じます。
12弦ギターはちゃんと合わせないと、このうなりがすごいんですわ。
ぐいんぐいん来ます。
それで楽ちんにバッチリ合わせたくなったのです。
検索してみると、KORGのAW-1とSEIKOのSTX1Sが対抗機種のようです。
だいたい6千円ぐらいのものが、いくらぐらいまで値引きされてるかなという感じ。
5千円を少し切るぐらいでしょうか。
KORG (コルグ) AW-1 SEIKO STX1Sセイコー クロマティックチューナー
形はKORGの方がいいなあと思ってさらに検索していくと、YAMAHAから同じものが出ていました。
ヤマハクロマチックチューナーTD-30M
OEMなんでしょうか。
YAMAHAのTD-30Mなら千円ほど安い店があるのです。
不思議ですね。
色が違うようですが、まあ、これなら買いでしょう。
ということで買ったものが届きました。
いや、わかっていたのですが、本当に小さいです。
コイン型の電池(CR1220)も小さくなったんですね。
弩級28号君に、一五一会に、D12-28。
ごく簡単にチューニングが終了しました。
わはは。
YAMAHA TD-30M
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小夏

「夏休み」のはずなのに、いつまでも雨が降り続いて、妙に涼しかったりします。
それでも仕事場ではエアコンがついていたりするので、実に危険です。
どうしてそんなに冷房強くするかなあ。
真夏は冷房で喉をやられます。
なんとなくのど飴代わりに買ってきたのが、「小夏」。
小夏ちゃんは小梅ちゃんの従姉妹なんだそうです。
小夏
期間限定、夏のキャンディです。
「すっと爽やかなレモン味の甘ずっぱさ「小夏」の季節です!」
まだまだ小さい夏ですね。
 →LOTTE: 小梅シリーズ
 →[小梅あそび]
hinagakki.jpg 小梅ちゃん 小梅ちゃん―初恋すとおりい

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各駅停車の

バイオリンの本で何か良いものはないか探していたのですが、どうもこれが決定版のようです。
もちろん、いい年齢で興味を持っていろいろ知りたいと思っている私のような者にとって良い本という意味です。
教則本ではありません。
『ヴァイオリン各駅停車―Guide to the violin』
 森元志乃著 レッスンの友社刊
 B5判 本文302p 定価2,730円(悪税込み)
だいたい身近にバイオリンなんてありませんし、触ったこともありません。
順平さんやHONZIさんの演奏を観て、いいなあと思ったぐらいなもんです。
別にオーケストラや弦楽四重奏をしたいわけでもありませんので、ゆっくりと各駅停車で始めようかなとというところです。
まだ習いに行く時間がないので、畳の上の水練なのよ。
[目次]
第1部 楽器について
 第1章 ヴァイオリンと弓、各部の名称
 第2章 ヴァイオリンの形態
 第3章 ヴァイオリンの構造
 第4章 ヴァイオリン各部について
 第5章 弓について
 第6章 駒と弦
 第7章 顎当て、肩当て、楽器ケースと小物類
 第8章 楽器を手にして
 第9章 楽器の健康管理
 第10章 楽器の購入
 <参考資料>ヴァイオリンの製作工程
 <参考資料>楽器の改良
第2部 演奏するにあたって
 第1章 演奏姿勢
 第2章 弓の持ち方と運弓
 第3章 ボーイングの基本
 第4章 左手の形と基礎
 第5章 左手のテクニック
 第6章 調弦
 第7章 練習について
 第8章 楽譜を読む
 <参考資料>ヴァイオリン関連史~その流れ
 <参考資料>日常的な音楽用語
ヴァイオリン各駅停車
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