バンザイ!

そろそろ大学入試も始まったようですね。
早稲田にはバンザイ同盟というのが現われて、合格発表を盛り上げたりします。
70年代に生まれたサークルのはずなんですが、公式サイトを見に行っても、最近のことしか書いてありません。
今の学生さんは知らないんでしょうね。
それで「伝統」とやらを誇るのはいかがなものか。
なんちって。
 →早稲田大学バンザイ同盟
そういえばウルフルズのヒット曲に「バンザイ」というのがありました。
 ♪ イエーイ! 君を好きでよかった
 ♪ このままずっと ずっと 死ぬまでハッピー
こういうポジティブな歌はいいですね。
あれからもう十年経つそうで、十周年記念バージョンというCDが出ました。
19曲入り+DVDというので、ちょっと欲しいなと思っています。
こういうバンザイはいいんですが、なんとかいう外相が言ってたバンザイはいただけません。
「英霊からすれば天皇陛下万歳と言ったのであって、総理大臣万歳と言った人はゼロだ」
いったいどれぐらいの人が「天皇陛下万歳」と言って亡くなったのでしょうか。
年寄りの話を聞くと、それはフィクションであるように思います。
坂本龍馬の名前も勝手に靖国神社の名簿に載せられているそうですが、龍馬がそんなことを言って亡くなったはずもありません。
さすが「臣茂」を称した戦後名宰相の孫と、東京新聞筆洗も皮肉を言っていますよ。
今の内閣の閣僚は、言ってることがめちゃくちゃですね。
自民党+公明党で、恐いものなどないのでしょう。
そう、ブッシュのアメリカが好き勝手を言ってるのと同じことです。
ところで、天皇を政治的に利用しようとなどしないほんまもんの右翼諸君は、外来語の「万歳」は好まないようですね。
やまとことばの「いやさか(弥栄)」などの方がよろしいようです。
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世界一のおじいちゃん CHRONICLES #320

八幡町 2006年1月30
サン・パイは壁の毛沢東ポスターをちらりと見て、妙なことを言います。
「戦争は悪いものではない。人口を減らしてくれる。地球上には戦争を自由に浮かべておけばいいんだ」
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In my mind’s eye, I saw blood being splattered and spilled. Whatever he was getting at, I didn’t believe like that. “Does you consience bother you? It doesn’t matter, a man’s consience is useless, clear or guilty, a live man’s is anyway.” This conscience stuff would stick in my mind.
僕の心の目には、血が跳ね飛ばされてあふれ流れるのが見えた。彼が何を言いたいのであれ、僕にはそんなことは信じられなかった。「良心が痛む? そんなものはどうでもいい。人の良心なんて、何の役にも立たない。清らかだろうが、罪深かろうが、生きている人間の良心なんてのはとにかくそんなもんだ。」この良心の話は、ずっと僕の心にひっかかている。
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こうしてみると、ディランは真っ直ぐな、良心の人なんですね。
学生時代に私が出会った自称インテリたちは、どうにもひねくれまくった、良心のかけらもない奴が多かったのを思い出します。
Googleで検索したら、京都大学歴史研究会の方の論文がヒットしました。
「人口論」というのは、まゆつばなものが多いように思います。
 →中国の人口問題
ディランは一つ買い物をすることにします。
前に出てきた「世界一のおじいちゃん(WORLD’S GREATEST GRANPA)」というバンパー用ステッカーです。
数年でおじいちゃんになるからというようなことを書いています。
それも、1ダースぐらい必要になるぞと。
あらら、ディランったら。
サン・パイはお金を受け取ろうとしませんでした。
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“Get everything you need, then?” he asked.
“Yeah, but I need some more,” I said.
「必要なものはみんな揃ったのかね」と、彼は尋ねた。
「ああ、でももっともらってもいいね」と、僕は言った。
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ただいまp.209です。
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白いメリーさん

今日の(1/30)東京新聞「TOKYO発」は、ドキュメンタリー映画『ヨコハマメリー』の紹介だった。
中央に、メリーさんの写真が掲載されている。
真白な化粧、白いドレス、白いハイヒール。
1993年に写真家森日出夫さんが撮影したものだそうだ。
異形のメリーさんは、当時70歳ぐらいだろう。
都市伝説ではなくて、横浜の街に本当にいた、白いメリーさん。
メリーさんは40歳から35年間街に立ち続けた、街娼だった。
メリーさんは95年12月に故郷に帰り、そして2005年に亡くなったそうだ。
横浜に生き続けていた「戦後」。
「横浜はアメリカの国だった」という記憶を、メリーさんは象徴していた。
私がアルバイトをしていたコンビニに、奇妙な老婆が現われたことを以前書いたと思う。
コーヒーを注文し、それにインスタントコーヒーをぶちこんで飲んでいたおばあさん。
メリーさんの写真を見た時に、そのおばあさんを思い出した。
 →東京新聞:ヨコハマメリーさん伝説
 →神奈川新聞:ヨコハマメリー
 →港のメリーさん
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遠くで汽笛を聞きながら CHRONICLES #319

 →[ I Love Sunset! 夕陽が好き!]
千本浜 2006年1月29日
サン・パイはディランの奥さんが入ってきたので、冗談を言います。
「何やってるの? 晩飯かなにかまでいるつもりかね?」
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A train whistle blew in the distance and brought me to my senses. There was something pleasurable about hearing it. I said I wasn’t too positive we could do that.
遠くで汽笛が聞こえたので、僕は正気に帰った。汽笛を聞くのはなんだか嬉しいものがある。そこまであつかましいことはできないよと、僕は言った。
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ディランは列車の音がが好きなんですね。
線路を伝わってくる音も好きだし、汽笛も好きだし。
電車ではなくて、汽車の方が似合います。
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Sun Pie wore gold rimmed spectacles. Every once in a while sunlight would shoot off like sparks — like comets from a dark sky blasting of the rims.
サン・パイは金縁のメガネをかけていた。時々日の光が当たって火花のようにきらめいた。暗い空からやって来た彗星がメガネの縁にぶつかったみたいだった。
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妙なことを覚えているものですね。
詩情あふれるというか、あふれすぎかも。
「ちょっと前にカントリーの女王がここに来て、真鍮の灰皿を買ったんだ」
「誰だったのかな?」
「スウィート・キティ・ウェルズ」
「ほお」
これはわかりません。
 →Artist Biography – Kitty Wells
ただいまp.208です。
 →遠くで汽笛を聞きながら
  音量注意!
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火星のタイムスリップ

でみ庵さんのところで、P.K.ディックの『スキャナー・ダークリー』が出ているのを知りました。
 →フィリップ・K・ディックと江原 啓之を購入
以前『暗闇のスキャナー』というタイトルで出ていた本の新訳ですね。
それは山形浩生訳。
今度は浅倉久志訳。
あんまり訳者は意識していなかったけど、ディックの本は浅倉訳がおもしろかったというものが多いのです。
後で近くの本屋さんに行ってこよ。
そういえばディックの短編集はペーパーバックで何冊か買ったけど、長編は原文で読んだことがなかったのです。
急に『火星のタイムスリップ』が読みたくなりました。
amazonで検索すると、おお、ありますな。
“Martian Time-Slip”がペーパーバックで1190円ナリ(悪税込み)。
これだけだと1500円に達しないので、ついでに”A Scanner Darkly”(悪税込 1402円)も頼むか。
楽天市場では扱っているところがないし、amazonへはリンク張れないのよ。
以前『火星のタイムスリップ』のことは少し書いたなあと思ったら、なんと井上陽水「桜三月散歩道」(1973年) というタイトルの日記でした。
一日に一つしか投稿できなかったから、何でも詰め込んでいたんですね。
その部分だけ抜いて再掲しておきます。
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私の好きな小説に、P.K.ディックの『火星のタイムスリップ』というのがあります。
すごいタイトルでしょ、「火星」で「タイムスリップ」よ。
もう本当に三流空想科学小説という感じ。
実際に舞台は火星で、タイムスリップが描いてあるんだから、そのまんまのタイトルなんですが、それでもやっぱり悲しい傑作なのですよ。
この作品では分裂病に関して独特の解釈がなされています。
ディックによれば、病者は時間の流れ方が違うだけなのである。
時間の流れ方が違う世界があれば、病者はそこで自然に暮らせる。
だけど、それぞれの世界は互いに認識することができない。
病んだ少年を、父親がその時間の流れ方の違う世界へ送り出す。
こんな論理で意識と存在を逆転させてしまうのが、ディックの手法です。
実際ディックも関係妄想とか被害妄想があったようで、事実はよくわかりませんが、少なくとも本人はFBIと孤独な闘いを続けていたようです。
ただ、ディックの場合はそれが独特な作品世界を形作り、傑作群を生み出していったわけですね。
幻泉館主人も普通の感覚とは時間の流れ方が少し違うのかもしれません。
でも、傑作を生みだしたりしないのが悲しいところですな。
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Martian Time-Slip
火星のタイム・スリップ
A Scanner Darkly
スキャナー・ダークリー
BlogPetスキャナー・ダークリー

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寒い国から帰ってきたスパイ CHRONICLES #318

 →[ I Love Sunset! 夕陽が好き!]
千本浜 2006年1月28日
二行開くのですが、話はあまり変わりません。
ディランの奥さんは店内を見た後、また外に出てジョン・ルカレ(John le Carre)の本を読んでいました。
あれ、ジョン・ルカレって誰だったかな。
ああ、そうだ、スパイ小説の大家だ。
『寒い国から帰ってきたスパイ』
The Spy Who Came In from the Cold
『鏡の国の戦争』
The Looking Glass War
『パーフェクト・スパイ』
A Perfect Spy
『ドイツの小さな町』
A Small Town in Germany
『ロシア・ハウス』
The Russia House
私の場合はタイトルをよく見かけたなという程度で、まるで接点がありませんでした。
 →the official John le Carre website
ゴルバチョフ書記長がペレストロイカを推進していたころですね。
どんな小説を読んでいたのでしょうか。
そういえば、もう少し後のことですが、高田馬場で街頭インタビューの取材をしたことがあります。
留学生に出身国を尋ねたら、「ソ連」と答えてからちょっと間を置いて、「ロシアです」と言い直していました。
ソ連の崩壊は、ロシアの民族主義高揚と一緒にやってきたんですね。
ディランの奥さんそれからまた店内に戻ってきて、眉毛を描いたりしています。
出発の準備だということらしいです。
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過激派

2005年1月22日 夕焼け通り商店街
朝日新聞の見出しに「過激派」の文字が踊っていた。
パレスチナ人民の民意がハマスを支持しているという事実に不満なようだ。
選挙の結果で多数を占める党派が「過激派」とは形容矛盾ではないだろうか。
朝日は都知事選挙の結果に「極右」と書いてくれたかな。
直接抗議の来ない外国のことだと、言いたい放題らしい。
御立派なことを言いながら、お気楽な御用新聞ばかりになってもらっては困るわ。
NHKじゃないんだから、
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苺の季節

6月のウィンブルドン大会で名物となっているように、イチゴは夏の果物なのです。
でも、隣町がイチゴ狩りを売り物にしていたりするので、私はどうも苺というと早春のような気がしてしまうのです。
ところが、このごろは早くも一月から既にイチゴの季節になってしまっているようですね。
milkyプリン
「苺の季節」というと、なんといってもコールドウェルの短編小説です。
初めて読んだのは、従姉が買っていた『週刊セブンティーン』か何かに載っていたのだと思います。
『週刊セブンティーン』は1968年創刊だということなので、私は中学生になっていたのでしょう。
石井いさみさんが挿絵を描いていたように記憶していますが、これは勘違いかもしれません。
 →集英社:発展期
その昔に新潮文庫で買った短編集がどこかにあるはずなんですが、そんなに都合よく発掘できるはずもありません。
原文”The Strawbery Season”がデジタル化されてないかと探したけれど、だめでした。
残念。
「苺の季節」は、苺つみの季節労働に励む若者の一瞬を描いた小説です。
女の子の襟元から背中に苺を落として、ブラウスの上からぺちゃんと叩いてつぶすといういたずらが流行っていたのですが、主人公の「僕」は女の子の胸元にそれをやってしまったというような話でした。
中学生の私は、それにとってもドキドキしたんでしょうね。
一時期は高校の英語教科書にも載っていたようですが、私が高校生の時に使った教科書は、それではありませんでした。
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グッバイ・ザ・ディランII

グッバイ・ザ・ディランII
グッバイ・ザ・ディランII 歌が駆けぬけた! 69‐74―糸川燿史写真集
シングル「島人ぬ宝」と一緒に注文を出しておいたのが、糸川燿史さんの、この写真集。
amazonでは1500円を超えないと、送料を取られてしまうのですよ。
1974年に『プレイガイドジャーナル』別冊「ぷがじゃまがじん」第一弾として刊行された本の増補復刻版です。
1974年11月30日、大阪中之島公会堂で開かれたザ・ディランIIのラストコンサートをフィナーレに、当時の関西の熱い文化が焼き込まれています。
1969年の「ハンパク(反戦のための万国博)」や1970年の国際反戦デーの写真に始まり、喫茶店「ディラン」、26号線、春一番やフォークジャンボリーといったイベント。
もちろん若き日のまさじさん、恭蔵さん、永井洋さん、風太さん、友部正人さん、中川五郎さん、イサトさん、加川良さん、渡さん……。
黒テントや劇団日本維新派といった劇団や舞踏の写真も多くて楽しいです。
———————————————–
 すべては「ディラン」からはじまり、
 そしてぼくは、そこから飛び立った。
 あれから30年。
 ぼくは唄うことをやめなかったし、
 糸川さんは撮ることをやめなかった。
 それは互いに、
 自分の心の景色を見つけだすための旅だったからか。 
                   ──大塚まさじ
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偽善への自由 #2

今日(1/25)の東京新聞芸能ワイド面のコラム「言いたい放談」は、「スチャラカ社員」や「てなもんや三度笠」の時代からテレビ番組の名プロデューサーとして知られた澤田隆治さん。
私はライブドアの捜査から幹部逮捕の際に繰り返して流された映像をなんだか変だなあと眺めていたのだが、澤田さんもそのことを指摘している。
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……それまで「時代の寵児」と持ち上げていたテレビは、同一人物の映像を使い、一転してたたく論調のナレーションをつけて放送している。
 時間に制限のあるテレビでは、弱点をカバーするためのやむをえない手法なのだが、私は戦後のニュース映画が、戦時中の映像を、戦争犯罪の動かぬ証拠として使っていたのを思い出し、この手法に強い違和感を覚えた。
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昨年末の株主総会後の忘年会を撮った映像。
オウム真理教事件の報道で使われる、選挙運動のステージ映像と、何とよく似ていることか。
当然ながら視聴者には、ライブドアという企業が、オウム真理教と似た組織だったという印象が刷り込まれていく。
もとより、オウムとライブドアの類似点などいくらでも簡単に見つかる。
ただ、そんなことをして遊んでも、あまり意味のある結論が出たりするものではない。
分析に意味があるとすれば、それはテレビのあり方を検証するということになるのだろう。
 →偽善への自由
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