映画×ロック—-共鳴のゆくえ

ここ数年、大晦日は紅白歌合戦の時間に布団の中でぐぅぐぅ眠っていることが多かったのですが、今日は目覚めています。
紅白はm-floだけ見たいと言っていた人がいたのですが、どうやって見るのかしら。
私もHDレコーダーのおかげで気楽に録画をセットしましたが、番組冒頭だけちらりと見て、もういいやと思いました。
NHK教育なんかの方が魅力的。
それで、今年最後に届いた雑誌をぱらぱら眺めています。
季刊『ロック画報』です。
また発売に気づかず買い逃してしたので、amazonに注文したものです。
特集は「映画×ロック —- 共鳴のゆくえ」。
「60年代アングラ映画から80年代インディペンデント映画まで」となっているので、メジャーどころではない映画が取り上げられているのでしょう。
と、思って表紙をめくったら、うわっ。
いきなり『荒野のダッチワイフ』のポスター写真です。
私が青春を浪費したサークルの大先輩、大和屋竺さんの監督作品です。
DVDになったんだなあ。
荒野のダッチワイフ
 →2004年7月31日付日録:八月の濡れた砂
若松プロが気になる人は立ち読みなさるとよろしいです。
付録CDには、横山剣さんの自宅録音秘蔵音源もありますぜ。
ロック画報 22
特集:映画 × ロック-共鳴のゆくえ
ロック画報 22
○プログラム・ピクチャー末期の映画状況と音楽
○小水一男 インタヴュー
○68年的映画に鳴り響く歌
○ジム・オルークが魅せられた日本映画
○70年代東映映画再考
○三上寛 インタヴュー
○あがた森魚 インタヴュー
○日活青春映画?ロマン・ポルノを彩ったロックとフォーク
○長谷川和彦 インタヴュー
○70年代の試行錯誤とその帰結
○石井聰亙 インタヴュー
○フィルム・リヴュー
○ディスク・リヴュー
○横山剣(クレイジーケンバンド)インタヴュー
○大西ユカリ インタヴュー
○村八分
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ともだち CHRONICLES #301

保線区 2005年12月29日
ラノワは”Everything is Broken”のテイクをあまり良いと思っていなかったようです。
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I knew what he was looking for. He was looking for songs that defined me as a person, but what I do in the studio doesn’t define me as a person.
ラノワが何を探しているのかはわかった。僕をどんな人間か定義するような歌を探していたのだ。でも、僕がスタジオでやることは、自分がどんな人間か定義することではない。
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後半が現在形で書いてあるのは、ディランが今でもスタジオでの活動を、自分を定義するようなことではないと考えているということですね。
ディランにとって、歌とは自分が生み出す表現です。
ラノワが探し求めているのは、ディランが苦労して捨てようとしていた虚像を作ることだったのもしれません。
二人は明らかに求めているものが違います。
演奏と録音の現場では、食い違いや衝突が数多くあったことでしょう。
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He was helping me as a singer, though. As a singer, you could die without the right microphones and amps, and Lanois was doing his best to find the right combinations.
でも、彼は歌手としての僕を助けてくれいていた。もしもふさわしいマイクとアンプがなければ、歌手としては死んでしまうかもしれない。そしてラノワはそのふさわしい組み合わせを見つけるのに最善を尽くしてくれた。
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ラノワ自身は納得できない方向へであっても、一所懸命職人に徹してくれたわけです。
ただ、ラノワの側も言いたいことを言っていたのでしょう。
ディランは一日の録音が終わると、心が冷えきってしまったそうです。
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“Danny,” I’d say sometimes. “Are we still friends?”
「ダニー」と、僕は時々言ったものだった。「まだ友達だよな?」
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またまたアメリカちゃん

【追記】
今度はひき逃げかよ。



ふと、googleで「岡林信康」「アメリカちゃん」を検索してみたのであった。
ひょっとしてCD化されてないか、なんちって。
恥ずかしながら、幻泉館日録がトップに表示されてしまう。
でも、他にもあるじゃないか。
何かいいことないかと思って、他所様に飛んでみる。
あらあら、これは私がレコードから聴きとったメモだわ。
 →姫のお勧めフォークソング
どうもパンチという方が幻泉館からコピー&ペーストしたようですね。
茨城県在住四十代の男性の方だそうです。
しかし「このCDの価値は?」って、CDになってないですから、この曲。
 →ヒトのことをとやかく
上記「姫のお勧めフォークソング」からさらにコピー&ペーストしたのがこの方。
「もう、この方は歌詞なのですよん」と言いながら、「姫」から歌詞以外までコピー&ペーストしているのがおかしいです。
聴いたことないのかもしれませんな。
別にコピー&ペーストしてもらってかまわないんですけど、聴いたことない曲を他人様に平気で勧めてしまうんですな。
あと、私が適当に聴きとって書いたメモが独り歩きしてしまってるようで、気持ちが悪いですね。
あ、やっぱり2ちゃんねるにもリンクありました。
 →http://music4.2ch.net/test/read.cgi/legend/1075084935/
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【ほんじゃまぁ】 岡林信康 【おじゃまします】
101 :伝説の名無しさん :05/01/20 21:33:49
本当にそんな歌詞なん?
CD版『狂い咲き』から削除された
アメリカちゃんの全歌詞ハゲキボン!!
102 :伝説の名無しさん :05/01/22 23:49:11
>>101
http://plaza.rakuten.co.jp/gensenkan/diaryold/20031005/
103 :伝説の名無しさん :05/01/24 03:28:44
>>102
ここを見ると
CDの狂い咲きからカットされたのは「ヘライデ」で
「アメリカちゃん」は岡林信康リサイタルに収録されてたらしいね。
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楽天がディレクトリの構成を変えたので、2ちゃんねるに書かれたURLからでは、たどりつけなくなってますな。
2ちゃんねるにもコピー&ペーストありますなあ。
 →http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/iraq/1099280206/
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【歌で出来る】イラクに平和を【平和の道】
63 :国連な成しさん :05/02/02 05:27 ID:???
709 名前:まさに歴史はくりかえす 1[ ] 投稿日:05/02/01 17:09 ID:???
岡林信康「アメリカちゃん」(1969年)
これは世界の警察国家、世界の平和の守り神であるアメリカを誉め称えあげる歌である。
おお、偉大なるアメリカよ!
あほらしこっちゃ。
アメリカちゃん、アメリカちゃん、平和のために頑張ってや
ほうれん草のポパイちゃん、金のベルトのバットマン
雨にも負けず、風にも負けず、男一匹どこへ行く
アメリカや?、太郎
義理が廃ればこの世は闇だ
泣くんじゃねえ、泣くんじゃねえ
アニキゃ暗殺、弟もやられ、末の弟エドワード、こんな一家に誰がした
頼まれへんのに平和を作ると、爆弾落とし地獄を作る
いつの日にか、このベトナムが
僕のものになると思ったが
けどもうやめた、やめた?
64 :国連な成しさん :05/02/02 05:28 ID:???
710 名前:まさに歴史はくりかえす 2[ ] 投稿日:05/02/01 17:10 ID:???
ちょいと半年のつもりでやって
いつのまにやら泥沼へ
気がつきゃドルはスッカラカンのパ?ラパラ?
戦争で銭儲けしたやつぁないよ
わかっちゃいるけどやめられない
あほれ
僕の名前を知ってるかい
でしゃばりジョンソンというんだよ?
戦争始めてもう5年
今じゃベトコンに追い出され?
苦労、苦労で死んでった?
母ちゃん、見てくれ、この姿?
父ちゃん、見てくれ、この姿?
サトさん、サトさん、なぜ泣くの?
ジョ?ンソ?ンのおじちゃんの
核付きミサイル欲しいよ?
原子力潜水艦も欲しいよ?
と、アンポ、アンポ?、泣くのね?
(♪♪ 繰り返し)
アメリカばんざ?い!
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たとえば、前のエントリーで書いた『放送禁止映像大全』をぱらぱらと読んでいる時に感じたのですが、「放送禁止」が魅力的だという、倒錯した感情があるんじゃないでしょうか。
連続幼女殺人事件の被告「M君」が、そんなビデオに執着していたのを思い出します。
 → 2003年10月5日付日録:岡林信康「アメリカちゃん」(1969年)
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放送禁止映像大全

昨日、『赤塚不二夫 天才ニャロメ伝』と一緒に買ってきた本。
タレント本なんかのコーナーに平積みされていた。
サブカルの棚だったのかな。
労作なのである。
全263の作品が見開き2ページでとり上げられている。
有名な『ウルトラセブン』の第12話「遊星より愛をこめて」や、懐かしい『お荷物小荷物 カムイ編』。
こんなものが現代の禁忌になっているのだなあという、映像の「暗黒史」であることは確かだ。
ただ、「放送禁止」にはカギカッコを付けるべき本だろう。
別に禁止された映像ではない。
ビデオやDVDが出ていたり、CSでは今も放送されている作品もある。
森達也さんの『放送禁止歌』のように取材を重ねて、「放送禁止」を分析したわけでもない。
また、テレビドラマに比べて、劇場用&ビデオ用映画の章はずいぶん数が少ないように感じられる。
元々テレビでの放映など前提にしていない作品も多いのだからあたりまえですな。
ちょっとしたリファレンスに使えるという感じだろうか。
若者が、この本を読んで「放送禁止」を学習した気になってしまうのが心配だ。
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ここは広場ではありません

かっこ悪いですなあ、楽天広場の看板に付いた「ブログ」の文字。
こうでもしないと「ブログ」だと認めてもらえないということなのかしら。
いいじゃないか、「広場」「日記システム」で。
ここは通路です。
立ち止まらないで。
ここは広場ではありません。
実際には体験していませんが、新宿西口広場のフォークゲリラを思い出しました。
PV数を稼ぐために採用した「足跡」のシステムが枷になっているだと思う。
あれがいやで楽天広場をやめた人も多いんじゃないか。
以前分析したことがあるのだが、幻泉館日録@楽天のお客さん実数は、カウンターの十分の一ぐらいがいいところだ。
深夜にアップするので、スクリプトで足跡だけ付ける連中が、がんがんカウンターを回してくれる。
「inktomisearch.com」のようなサーチ用のロボットの足跡も、とても多い。
そういえば、「広場トップ」に書いてある「ページビュー数」のグラフ、ずっと更新されてませんな。
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人生に相渉る CHRONICLES #300

もう今年も残り少ないんですなあ。
まだまだ仕事です。
でも、途中で抜け出て餅つきをしたり、夕陽を撮ったり、休日みたいなこともやってました。
今日(昨日)は空気がきれいだったのか、夕陽が明るくて夕焼けは少しだけでした。
 →[ I Love Sunset! 夕陽が好き!]
千本浜 2005年12月27日
改行して、”Everything is Broken”のことが書いてあります。
ラノワはこの曲を「使い捨て(throwaway)」のような小品だと考えていましたが、ディランはそう思っていませんでした。
録音によって証明するのだと、ディランはトレモロを多用して演奏します。
これしか方法がなかったのだと、御大もかたくなです。
バンド全員が集まって演奏したのですが、5,6人のメンバーが全員同時にいい感じになるのはほとんどないことなのだと、ちょっと泣き言も書いています。
ディランはテレキャスターです。
ラノワもギターを演奏しました。
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Critics usually didn’t like a song like this coming out of me because it didn’t seem to be autobiographical. Maybe not, but the stuff I wirte does come from an autobiophical place.
僕が作るこういう歌を、自伝的ではないようだという理由で批評家たちは好まなかった。そうかもしれないが、僕の書く曲は本当に自伝的な場所から生まれるのだ。
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まったく筋違いではありますが、北村透谷を思い出しました。
言葉遊びのように見える歌詞ですが、ディランの歌はすべてディランの「人生に相渉る」ものだということでしょうか。
 →青空文庫:北村透谷 人生に相渉るとは何の謂ぞ
ああ、以前にもそんなこと書いてましたね。
 →CHRONICLES #55 三分ポップス
 →bobdylan.com: Everything is Broken
 ♪ Broken cutters, broken saws,
 ♪ Broken buckles, broken laws,
 ♪ Broken bodies, broken bones,
 ♪ Broken voices on broken phones.
 ♪ Take a deep breath, feel like you’re chokin’,
 ♪ Everything is broken.
 ♪ Every time you leave and go off someplace
 ♪ Things fall to pieces in my face
 ♪ 折れたカッターナイフ、折れたのこぎり
 ♪ 壊れたバックル、破られた法律
 ♪ 壊れたからだ、折れた骨
 ♪ 壊れた電話から潰れた声
 ♪ 何もかもが壊れている
 ♪ あなたが立ち去ってどこかへ行くたびに
 ♪ いつでも何かがわたしの目の前でばらばらに壊れる
                    (中川五郎訳)
ただいまp.199です。
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赤塚不二夫 天才ニャロメ伝

テレビ番組の雑誌でも買おうかと本屋さんに立ち寄ると、長谷邦夫さんの新刊が出ていた。
『赤塚不二夫 天才ニャロメ伝』(マガジンハウス刊)
『漫画に愛を叫んだ男たち』の時は「小説」だったが、今度はマンガだ。
マンガで読む赤塚不二夫とスタジオ・ゼロ、フジオ・プロ。
ああ、やっぱり最後のところはなぁ。
 →2005年11月28日付日録:まんがNo.1
 →2005年8月30日付日録:消えた革命 桜三月散歩道 #3
 →2005年8月29日付日録:桜三月散歩道 #2
 →2004年5月13日付日録漫画に愛を叫んだ男たち

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街と飛行船

エレックの復刻盤『よしだたくろう・オン・ステージ!! ともだち』はすぐに届いて懐かしく聴いたのだが、『唄の市 第一集』はまだ届かない。
六文銭の「街と飛行船」がどんな形で入っているのか楽しみだ。
 →『放送禁止歌』(1999年)
 →『六文銭 BOX』
 →スト権スト
それでなんとなく「街と飛行船」を検索してみたら、もう答えが書いてあった。
六文銭にいた及川恒平さんのサイトで、「街と飛行船」の歌詞改変が検証してある。
 →街と飛行船
「リュウマチも小児麻痺も」
これが削られた言葉だということもはっきり書いてあった。
 ♪ 空には飛行船 地上には お祭り
 ♪ リュウマチも小児麻痺も 曲がった添木に
 ♪ リボンで飾りをつけて 走ろう
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夜空ノムコウ CHRONICLES #299

千本浜 2005年12月18日
ぼんやりと”Shooting Star”になるものが聞こえた話の続きです。
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The kind of song you hear when you’re wide awake in your head and see and feel things, but all the rest of yours is asleep. I didn’t want to forget this. Before I left town, I wanted to write it and record it. I thought it might be something Lanois was looking for.
頭ははっきりと覚醒していてものを見て感じることができるのに、それ以外のすべての部分が眠っている時に聞こえるような類いの歌。僕はこれを忘れたくなかった。町を出ていく前に、これを書いて録音したいと思った。これがラノワの探しているものかもしれないと思った。
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ディランが曲を作ろうと思って作る、そんな曲とは成り立ちが違うようです。
風景に溶け込んで、感覚だけが働いている状態。
そこで聞こえた音楽です。
普通の人がぼぉっとしている時にも、頭にメロディが流れることがあるものです。
でも、それはどこかで聴いた曲が脳の古層から浮かび上がってくるだけなのでしょう。
天才ディランの場合は、感覚だけが研ぎ澄まされた状態で、夜空がそのまま歌になったのだと思います。
谷川雁さんが詩を「瞬間の王」と呼んでいたのは、まさにこのような瞬間なのかもしれません。
雁さんは「瞬間の王は死んだ」と書いて、詩人であることをやめました。
ディランも瞬間の王は死んだのではないかと思って、まるでつげ義春さんのマンガのように実業の世界に入ることを夢想したりしました。
 →瞬間の王 CHRONICLES #224
まったく死んでなどいなかったのです。
ディランは、歌わずにはいられない人でした。
さて、ラノワが探しているものは何だったのでしょうか。
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サンタが街にやってくる

仲見世商店街 2005年12月25日
クリスマスの日曜日だが、仕事なのである。
年内いっぱい忙しいのだ。
それでも年賀状を出すためにに、ちょっと街に出た。
おお、人が集まってる。
すごい。
大道芸をやっているのであった。
郵便局と本屋さんに寄ってからまた近くを通ると、今度は歌が聞こえる。
 →サンタが街にやってくる
大道芸からゴスペルに変わっていた。
これでめでたしめでたしと思われるかもしれませんが、そうでもないのです。
ゴスペルを聞くために立ち止まる人はほとんどいないのです。
実はそれほど人が歩いていません。
大道芸の時だけ、みんな集まってきたんですね。
郊外への大型店舗を規制するというニュースがあったな。
そんなことで駅前に客が戻ってくるのか?
あやしいもんだぜ。
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